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家飲みにオススメしたい1本約5000円ウイスキー10選

 新型コロナウイルスの影響で家飲みが増えており、オススメのウイスキーを聞かれることが多くなってきました。その際、以前は「コストパフォーマンス重視で」と言われていたのですが、最近は「値段は気にしないので美味しい銘柄を教えてくれ」と言われています。  以前、本連載でボトルで3000円以下のウイスキーを紹介しましたが、今回はもう少し贅沢に5000円前後で購入できるウイスキーを紹介します。例えば、5000円のボトルだと1杯220円換算です。350mlの缶ビールだと「ザ・プレミアムモルツ」と同じくらいなので、確かに贅沢ですね。自宅の贅沢飲みに加え、この価格帯でプレゼントを探しているときにも参考になると思います。
ウイスキー

1杯当たり220円くらいで飲めるウイスキーとは?

 今回ご紹介するのは完全に筆者の好みです。本気で美味しいと思い、数え切れないくらい飲んできた銘柄で、何か評価したりランキング付けしているわけではありません。筆者は濃厚でコクがあるお酒が好きな傾向にあり、ライトに飲みたい場合は合わないかもしれません。あくまでも参考にしていただければ幸いです。

スコッチ、国産…シングルモルトのオススメは?

 まずは、シングルモルトウイスキーからご紹介します。 ●グレンファークラス15年  スコッチで広くオススメしたいのが「グレンファークラス15年」です。スペイ川流域、つまりスペイサイドにあるグレンファークラス蒸留所で作られているウイスキーです。推測では1971年以前、正式には1836年に創立され、珍しく家族経営を続けています。現在は5代目が社長、6代目がセールスディレクターとしてプロモーションを行っています。
グレンファークラス 15年

グレンファークラス15年 5000円前後

 グレンファークラスはシェリー樽で熟成しています。フィニッシュだけでなく、100%シェリー樽熟成で濃厚な味わいが特徴です。グレンファークラスは熟成年数表記シリーズでは10年、12年、15年、17年、21年、25年、30年、40年がラインナップしています。もちろん、長熟の方が美味しいのですが、価格も高くなります。今回紹介したいのは5000円前後で手が届く15年物。  アルコール度数はやや高く46度。芳醇で甘やかながら、ウッディでオイリー。しっかりとした熟成も感じられます。家飲みにはやや贅沢ですが、簡単に外に飲みに行けない今なら手を出すのもありでしょう。 ●グレンタレット10年  2番目はグレンタレット10年です。以前、「ネズミを捕った猫ギネス世界一と最古のウイスキー蒸留所グレンタレットの話」で紹介した蒸留所で作られています。
グレンタレット10年

グレンタレット10年 5000円前後

 スコットランド最古の蒸留所の1つで、ここにいた猫が23年11か月の生涯で2万8899匹のネズミを仕留めてギネスブックに記録されているので有名です。  甘やかでオイリーな印象で、しっかりとした味わいです。蜂蜜やオレンジピールが感じられ、後味はすっきりしています。ちょっとマイナーな蒸留所ですが、だからこそ家で飲みたいと言う方にぴったりです。 ●アードベッグ10年  3番目は「アードベッグ10年」です。アイラ島のアードベッグ蒸留所で作られており、強烈なピート香が特徴です。スモーキーですが、フルーティーで複雑な味わいです。ほんのり甘く、しかし強烈。臭いウイスキーが好き、という人にお勧め。「一番好きなウイスキーは何?」と聞かれて、筆者が答えるのがこのアードベッグ10年です。
アードベッグ 10年

アードベッグ 10年 4500円前後

「今さら聞けない「アードベッグ」の魅力 深みがある世界観はほかにはない…」で蒸留所やラインナップについて紹介しています。 ●宮城峡 「国産ウイスキーが好き!」という人ももちろん多いでしょう。しかし、山崎、白州、余市、宮城峡といった日本のシングルモルトウイスキーは人気過熱のため、超品薄になっています。メーカーも出荷調整を行っており、オークションどころか、ショップまでプレミアム価格になっています。  手頃な価格で購入できそうなのは宮城峡です。参考小売価格は4200円で4000円前後で買えることがあります。
宮城峡

宮城峡 4000円前後

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台湾、ブレンデッド…まだまだあるオススメウイスキー
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お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる

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