自分好みのワインと巡りあう法則 覚えておきたいぶどうの品種
筆者は、初めての人とお酒を飲むときは、どんなお酒が好きで、どのくらい飲むのかを質問するようにしています。そんなとき、ワインが好きだと言う人がいると、うれしくていろいろ話すのですが、その際、「好みの味に当たることが少ないのでオススメのワインを教えてほしい」と言われることがあります。
そこで今回は、好みのワインに出会える確率を高める方法の入門編を紹介したいと思います。
まず、好みが白ワインか赤ワインかは、みなさん明確に言ってくれます。しかし、その先は詳しくないのでわからない、で終わってしまいます。そうすると、オススメのワインを出した場合、美味しいと言ってくれる人もいますし、好みにあわない人もいます。何せ、白とか赤だけだと、カテゴリーが広すぎるからです。
和食が食べたいという人に、刺身を出すのか肉じゃがを出すのかが大きな違いになると言うことは理解できるでしょう。どちらも、きちんとした食材で、ていねいに作れば美味しいのですが、好みやそのときの気分にあうかは聞いてみないとわかりません。
もう少し、条件を絞る必要があります。とは言え、ワインの銘柄まで指定する必要はありません。そもそもワインは種類が多すぎて、好みの銘柄がその店にあるほうが少ないのです。
好みのワインを探すひとつの手かがりが、生産している国です。国や地域によって、造っているワインの傾向が異なるのです。もうひとつの大きな手がかりが、ぶどうの品種です。今回は、このぶどうの品種について簡単に紹介します。
世界中のぶどうは何千種類もあり、とても覚えきれません。しかし、白ワインと赤ワインにはそれぞれ、代表的なぶどう品種があります。それぞれの特徴を覚えておけば、レストランやバーでのワイン選びに役立つのですが、入門時にはそれも難しいでしょう。
そのため、まずこれから飲むワインで、好みのもの、もしくは好みに合わないものがあったら、そのぶどう品種をチェックしてください。メニューやラベルに書いてありますし、わからなければ店員さんに聞いてもよいでしょう。
ただし、ワインによっては複数のぶどう品種をブレンドして作ります。このブレンドすることをフランス語でアッサンブラージュと言います。例えば、フランスの銘醸地であるボルドーのワインはアッサンブラージュをしていることが多くなっています。
この場合は、使っている比率の多いぶどう品種をチェックするか、そもそもボルドーワインが好きか嫌いか、などをジャッジするとよいでしょう。もし、ワイン入門時にボルドーワインが苦くて渋くて好みにあわないと思っても何の問題もありません。何年もワインを飲み続けて、さらに美味しいワインを望んだときに、必ずボルドーのワインに帰ってくるからです。
ちなみに、ボルドーワインは法律でそのワインを造るためのぶどう品種や割合が決められているので、あえてラベルに記載されていないことがあります。ぶどう品種を知りたい場合は、自分で検索するか、お店の人に尋ねてみましょう。
好みのワインを見つける第一歩は……
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お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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