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マジカル・パンチライン、5年間の思いと新体制後を語りつくす<ノーカット版>

 SPA!がイチオシしてきたアイドルグループのマジカル・パンチラインが、新体制に。  結成当時から活動してきた3人が11月3日のライブで卒業。その後、新生マジパンに向けて新メンバーのオーディションを開催する。  5年間苦楽を共にしてきた3人が卒業を前に抱く思いとは? また、グループに残る3人が胸に秘める決意とは――。  5年間の思い出話に花が咲いたかと思えば、新体制後の野望を熱く語る。そんな起伏の激しい笑いあり、涙ありの60分間のインタビューをノーカットでお送りする。 (インタビューは10月4日に実施)

卒業の実感がだんだん湧いてきて

――今回は、11月3日ライブ以降のお話を聞くので、グループに残って活動するメンバー、特に吉澤さん、吉田さんは先輩に負けずに、これからのことをたくさん話してください! 沖口:そしたら私も1ターンで5分くらいしゃべっちゃおうかな。 清水:いや、沖口さんはちょっと控えてもらえると……。 沖口:こうやって茶々入れてるうちに、日が沈んでいくみたいな。 浅野:こういうところだよ。次、いきましょう! ――まず卒業する3人に、5年間の活動を振り返ってもらいます。まずは小山さんからお願いします。 小山:事務所に入って最初にいただいた仕事がマジカル・パンチラインだったので、もう5年間くらいアイドルを続けてきて。卒業まで1か月切ったということで、だんだんと実感が湧いてきてます。昨日のTIFでも、スタッフさんたちから「最後のTIF、全力で楽しんでね」って言われると「ああ、もう最後なんだ……」って心から思ったし。配信を家族も観てくれていて、そういう機会がなくなるのはすごく寂しいです。 あとはやっぱり、最初の頃から応援してくれる方も含めて、応援してくれる人たちはすごくありがたいなって思うんです。芸能界に入って、アイドルをやってなかったら、ファンの方に応援してもらうなんて体験できないじゃないですか。だから、“本当にアイドルをやっててよかったな”“マジカル・パンチラインに入ってよかったな”ってすごく感じます。 残りのライブが少なくなるごとに、一つ一つの重みを感じているので、11月3日まで、この6人で全力でがんばります。 ――次に清水さん、お願いします。 清水:私はグループに入った頃、“私は楽しいからアイドルをやってるだけだ!”って意識だったと思うんです。でも歳を重ねてマジパンとして活動するうちに、やっぱりお仕事だからちゃんとしないとって自覚もーー、遅いですけど(笑)。 浅野:いや、みんな遅かったんですよ(笑)。いろいろやらかしてたもん。 沖口:ただはしゃいでたんだよね、ひまわりとリーナは中学生だったし。 小山:うん、はしゃいでた。 清水:それこそ、ステージに遊びに行ってたような感覚でした。そのあと、れなちゃんが抜けて、レーベルさんが離れたときに、「ライオンの子は崖から落とされる」(※「獅子は我が子を千尋の谷に落とす」愛情を持つ相手に試練を与えて成長させる意の慣用句)でしたっけ? みたいな感じで、いろんなことを学んで視野が広がったのは私たちのためになったのかなと思います。いま考えればいろんなことがすごくありがたいな~っていう思いが、最近ステージに立つごとに走馬灯のようにギュンって流れるんですよ。 ふとした瞬間、「この歌詞のとき、怒られたー!」って。怒られた記憶ですら、じーんときちゃうんです(笑)。 浅野・沖口・小山:めっちゃわかる! 清水:あのとき、メンバー同士で言い合って、ちょっと仲悪くなったな、とか。ライブをしたことのある会場や立ったことがあるステージって、思い出に濃く結びついてるんですよね。

1番印象に残っているステージ

――いちばん印象に残っているステージはどこですか? 浅野:私、東京FMホールかな。 沖口・小山・清水:それね。 沖口:ちょうど4人になったばっかりの頃に定期公演をやらせていただいたのが、東京FMホールだったんです。 小山:あの楽屋、ほんとやばかった。 沖口:ちょうど4人のライブへの意識が強くなった頃で、大人の人たちも離れてしまった時期。それまでは意見を言い合わなかったのに、「あそこは、もっとこうしたほうがいい」っていちばん言い合った会場だったから。当時はしんどい、ツラいってそれぞれ思ってたかもしれないけど、振り返ってみるとマジパンにとって、あの時期はすごく大事やったと思いますね。 清水:言い方はヒドいけど、最初はステージとファンの方という存在が、関連している感覚がなかったんです。見に来てくれる人は、マジパンメンバーみんなが好きなのかなみたいな。 浅野:最近はファンの方を主体にライブをやっていて、昔は自分たちが楽しければいい、みたいな感覚だったかも。 ――それがどのあたりで変わっていったんですか? 清水:東京FMホールと……。 沖口:TIFじゃない? 4人で夏フェスに出たあたりは、もう……。 小山:衣装もないから、自分たちで選んでたよね。 沖口:原宿に買い出しに行って、「今まで履いてたパニエ、こんな高かったんだんだー!」ってみんなで言い合って。うちら、こんな高いのを二枚着てたの!?みたいな(笑)。 浅野:結局、ぺらっぺらの薄いやつを買って。 清水:「Tシャツじゃ寂しいからアレンジしようぜー」みたいな。 浅野:リボン付けないと…ってリボン屋に行って。 清水:そういうこともあって、ファンの方たちが支えてくれてたんだって改めて感じるようになりました。「応援してくれる」って感じから、「支えてくれる」って実感に変わったのかな。
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