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生命保険、種類が多すぎてよくわからない…いまさら聞けない保険の基本

「生命保険には入っておけ」とよく言われるものの、種類が多すぎてよくわからない…と感じている人は多いのではないだろうか。今回はそんな「生命保険」についての話をマイエフピー代表取締役の横山光昭氏にわかりやすく解説してもらった。年収500万円のサラリーマン・御金無男くんと一緒に「お金の基本」を学んでいこう! ※御金無男(おかねなしお)……年収500万円のサラリーマン45歳。妻と10歳と12歳の子が2人。妻と合わせて世帯年収は600万円ほど。将来はなんとなく不安だが、その日を生きるので精いっぱいで貯金もない
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保険って何に入ればいい? 万が一に備えるお金の話

 毎月、健康保険や厚生年金、雇用保険などの社会保険料が天引きされているが、大人なら入るべきと教わるのが生命保険。でも、種類が多すぎる……という人にFPの横山光昭氏が教えてくれた。 横山:無男さんは加入している生命保険のタイプはご存じですか? 無男:恥ずかしながら……。 横山:保険商品は大きく分類すると、掛け捨て型と積み立て型に分かれます。掛け捨て型は保険料を安く抑え、大きな保障を得ることができるのがメリットです。しかし、保険を途中で解約したときに、お金は戻ってきません。積み立て型は月々の掛け金は高いですが、その一部が貯蓄に回るイメージです。 無男:それなら、将来にも備えられる貯蓄型が有利ですよね? 横山:いえ、「保障」と「貯める」は分けて考えるべきです。保険は基本的に保険会社が得する仕組みになっています。ですがすべてが悪ではありません。利用する側も、自分にとって必要な保障は何かと考え、そのための必要最低限の保障を掛け捨て型でカバーする。貯蓄は、iDeCoや、つみたてNISAといった非課税制度を活用したほうが効率的と言えます。 無男:そうなのか。ちなみに僕は月3万円の貯蓄タイプでした。 横山:貯蓄型保険には「個人年金」のようないかにもな名前がついた商品もありますが、あくまで保険ということを念頭に、必要な保険なのかどうか見極めましょう。

保険の役割は大きく分けて医療・死亡・貯蓄

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生命保険は医療・死亡・貯蓄の3つの要素で成り立っているが、「保険は損をする確率が圧倒的に高い金融商品のひとつなので、なるべく使わないに越したことはありません」と横山氏

無男:掛け捨て型で入るとして、どんな保険に入ればいいですか? 横山:保険って極端な話、貯蓄が十分にあれば本来不要ですが、その上で保険の役割をお話しすると、まず無男さんが生きるための保障となる医療保険。これに関しては、医療費の負担が重くならない「高額療養費制度」があるので、手厚い保障は不要と割り切ることもできます。  次に、万が一に備える死亡保険です。一家の大黒柱である無男さんに万一のことがあった場合、遺族年金が受け取れますが、それだけでは到底生活費や教育費はまかなえきれません。仮に遺族年金だけでは不足する月の生活費が20万円だとして、今、無男さんが亡くなると下の子が大学を卒業するまでの13年間で、生活費だけで3120万円が必要です。 無男:そんな大金、ありません。 横山:保険は貯蓄でまかなえきれない部分に使うのが正しい活用の仕方。今は月々の保険料を抑えて大きな保障を備えられる「収入保障保険」がオススメです。 無男:収入保障保険、調べます! 横山:最後は、先ほどもお話しした、個人年金保険や学資保険といった貯蓄を兼ねた保険ですね。
横山光昭氏

横山光昭氏

【マイエフピー代表取締役・横山光昭氏】 家計再生コンサルタントとして各種メディアで活躍するFPで著書、講演多数。近著に『ゼロからわかる!フリーランス、自営業のためのお金の超基本』 <取材・文/週刊SPA!編集部 図版/松崎芳則>
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