更新日:2021年05月12日 18:22
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熱海の“海が見える”1円物件。文化祭のノリでDIYを楽しみ素敵な別荘に

 総務省によれば全国の空き家は800万戸超。今、日本中には激安物件が溢れている。市場価値ほぼ0円となったそんな家を“買って”住居に、セカンドハウスに、投資に、ビジネスに転用しようとする人も。果たしてほぼ0円物件とはいかなるものか? 熱海の別荘地、1円で購入した夫婦のお宅を訪問した。

バブル期の別荘地に名物ゴンドラ物件を1円で購入

[ほぼ0円物件]の買い方

静岡県熱海市の1円物件を購入した夫婦を取材。住みごこちは…

 JR熱海駅から車で急坂を走ること10分。さらに“最寄りの道路”からは石階段で高低差15mを駆け上がった先に、電話ボックスつきの家が立つ珍景があった。 「階段で上がってくるのはツラいでしょ。でもこのゴンドラがあればすごく楽しいんですよ」  笑顔で記者を迎えたマダムは、インテリアコーディネーターの大巻広美さん。彼女がゴンドラと呼ぶのは上の建物と下の道路を結ぶ鉄骨に接続されたボックスのことで、人や荷物を乗せて上下動する。2階から15m下の道路まで高低差約25m。
[ほぼ0円物件]の買い方

インテリアコーディネーターの大巻広美さん

残置物だらけで雨漏りも

「熱海は昔からの憧れだし、海の見える高台に別荘を持つのは夢でしたから、この物件を知ったときは運命的な出会いを感じましたね。  ただ、実際に中を見たらビックリ。布団や家具、食器など残置物だらけ。床が抜けてたり雨漏りしてたり、ひどいものでしたよ。  それでも立地的には文句ないし、もし失敗しても払うのは毎年の固定資産税10万円くらい。購入の心理的ハードルは正直低かったです」
[ほぼ0円物件]の買い方

before 1円購入後は前のオーナーの残置物だらけ

[ほぼ0円物件]の買い方

after 残置物を片付け、仕事でもあるインテリアコーディネートで地中海風の明るい内装に

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支払った費用は…
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清談社 ライター/編集 編集担当作→稲田豊史さん『こわされた夫婦』、生駒明さん『フーゾクの現代史』、諸富祥彦さん、島田友和さん、青木美帆さん『1on1コミュニケーション入門』、しみけんさん『モテる男39の法則』。X(旧Twitter):@numazawa_n

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