朝ごはんの「ケロッグ」に“米化オートミール”が流行するワケを聞いてみた
一日の始まりに活力をつけ、元気よく過ごすために欠かせないのが朝食だ。
パンやヨーグルト、納豆、味噌汁、たまごなど定番の食材を中心に、ライフスタイルに合わせた形で朝食を摂っているのではないだろうか。そんななか、手軽に栄養を取り入れられると人気なのが、コーンフレークやグラノーラといったシリアル食品だ。
シリアルにミルクをかけて食べるのは一般的だが、最近ではさまざまな食べ方やレシピも登場し、ニーズが多様化しているという。
ケロッグはシリアル食品の世界シェアトップブランドとして知られる企業だ。日本には1962年に上陸し、国内のシリアル食品市場における礎を築いてきた。
同社が日本で初めて商品を出したのは1963年。「コーンフレーク」と「コーンフロスト(現 コーンフロスティ)」を発売した。
当時、グローバル全体で朝食シーンでの訴求を重視していたこともあり、日本でも朝にシリアル食品を食べる文化を根付かせようと、プロモーションに力を入れていたという。
「日本の食卓には馴染みのなかった商品でしたので、有名人やキャラクターを起用したテレビCMを実施し、認知度向上に努めていました。また、子供向けの商品についても、ケロッグお馴染みのキャラクターである『トニー・ザ・タイガー』や『ココくん』をパッケージに入れて親しみやすい印象を与えたり、おまけの景品を付けてみたりと子供が楽しんで食べられるような商品を心がけていました」
時代は進み、シリアル食品市場へと参入する企業が増えたことにより、朝食シーンのひとつの選択肢として、ミルクと一緒にシリアル食品を食べるのが浸透してきたわけだ。
そんなシリアル食品だが、カテゴリーが大きく成長する転機となったのが2012年頃から伸び始めたグラノーラブームだった。
朝活が注目され、同時に“おしゃれな朝食”としてパンケーキやエッグベネディクト、フレンチトーストなどがメディアに取り上げられるなか、「グラノーラ」が脚光を浴び、シリアル食品全体への注目が高まったのだ。
「グラノーラブームによって、これまでシリアル食品を食べてこなかった方や、子供の頃に食べた経験のある大人の層も再びシリアル食品に興味を示すようになりました。日本ケロッグも2000年に『フルーツグラノラ』、2013年に『フルーツグラノラ ハーフ』を発売し、新たな消費者へ向けた拡販を行なってきました」
今回は日本ケロッグで、マーケティング本部 PRマネージャーを務める山路真由さんに、シリアル食品のトレンドの推移やおすすめの食べ方について話を聞いた。
朝食シーンでシリアルを食べる習慣が根付いてきた
シリアル市場拡大の転機となった「グラノラブーム」
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
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