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“お客様は神様”アピールがウザいモンスター客「俺がお前のノルマ達成を助けてやったんだぞ」

 令和の時代になっても“お客様は神様”と考えているモンスター客が絶えない。理不尽なクレームや怒りをぶつけられてしまった店員はたまったものではないだろう。今回は、商品の「割引き」をめぐって嫌な思いをしたという2人のエピソードを紹介する。  

“お客様は神様”アピールがウザい客

怒り

写真はイメージです。以下同(Photo by Adobe Stock)

 スキーショップでアルバイトをしていた上岡理さん(仮名・50代)。その日は、午前中から客で賑わっていた。 「休日ということもあり、店は混雑していました。そんな中、少し派手な学生風の男性がやってきたんです」  普段であれば、それとなく近づいて接客をするのだが、上岡さんは別の客の接客中だった。 「彼が接客中の私に、『ちょっと来て』と声をかけてきました。接客中だったのでお待ちくださいとお願いしたのですが、大きな声で『俺はスキーウェアを買いにきたんだぞ』と迫ってきました」

品定めせずに試着室へ直行

 大きな声に驚き、もともと接客中だった客は逃げるように帰ってしまった。 「結局、彼を私が接客することになってしまったのですが、スキーウェアを品定めせずに試着室へ直行しました。そして、『売れ筋のウェアを適当に持ってきて』と言ってカーテンを閉めたんです」  上岡さんは、仕方がなく比較的人気のウェアを3着ほど用意。試着室に持って行ったのだが……。 「彼は、ウェアの値札を見て『こんな高いもの売りつけるつもりか』と怒鳴りました。私は至って冷静に、『ではこちらのウェアをご試着ください』と一番安価なウェアをおすすめしました」  すると、今度は「俺が安いものしか買えないと思っているのか」と言い出す始末。上岡さんは反論することを諦め「では、お好きなウェアをご試着ください」と、その場を離れようとした。
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「もっと安くしてくれ!」と要求
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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