カーライフ

神秘のクルマが四半世紀遅れで登場。ルノー・アルカナで見えちゃったEV以外禁止の本音

姉さん、事件です

トヨタが’97年の東京モーターショーを前に初代プリウスを発表してから四半世紀――。ついにフランスのルノーが独自開発のハイブリッドを日本で発売しました!「あのルノーがついに」と思うか「今ごろ?」と思うかはともかく、ヨーロッパって数年以内にガソリンの新車販売が禁止になるはず。なんで今ごろ独自ハイブリッドなの? これはちょっとした事件です。
オートクラブ

RENAULT ARKANA

永福ランプ(清水草一)=文 Text by Shimizu Souichi 佐藤靖彦=写真 Photographs by Sato Yasuhiko

ルノーが今ごろハイブリッドを発売! そこから見えてきた、ヨーロッパの本音

 当コラムのカーマニア軍団(永福ランプと担当K)の間では、ルノー車が旬だ。昨年、永福はオシャレな水色のルノー・トゥインゴ(ド中古)を購入。素敵なカーライフを送っていたが、DCT(ATミッション)がブチ壊れて奇数ギアを喪失。クラッチモーターの交換(約8万円)で直ったものの、Kのアルファ147がご臨終となったため、トゥインゴを貸与。その間に今度は偶数ギアに入らなくなり、再び8万円で復活。そしてKへ正式譲渡――というストーリーをたどっている。
オートクラブ

トゥインゴ

永福:奇数ギア喪失に続いて、偶数ギア喪失とは、さすがルノー車は品質が揃ってるね! 担当K:永福さんのときは奇数ギアがなくなっただけでしょ? 永福:そう。2速で発進して、4速、6速とシフトアップしてた。ぜんぜん普通に走れたよ。むしろスムーズなくらいだった。 担当K:偶数ギアがなくなると、バックもできなくなるんですよ! 車庫入れできないんでレッカー呼びました。 永福:バックはニュートラルに入れて、降りて押せばよかったのに。 担当K:ウチは奥さんも乗りますからムリです! 我が家は一家揃ってトゥインゴにぞっこんなんですよ! 永福:それはよかった。 担当K:奥さんと娘は水色のボディカラーが大好きですし、僕も、乗れば乗るほどRR(リヤエンジン・リヤドライブ)の操縦性が好きになりました。なんでもない交差点を曲がるのが気持ちイイ! Uターンが気持ちイイ! 狭い路地が気持ちイイ! そして首都高も気持ちイイ! 3気筒900ccターボエンジンの振動や音もたまりません!
次のページ
ハイブリッドカー発売にビックリ
1
2
3
4
5
6
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

記事一覧へ
おすすめ記事