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35歳で起業した主婦社長、年商7億円企業に。「ボールペンは1本10円、付箋も100均で十分」

 一見、派手な生活に見える富裕層。しかし、お金の価値を知るからこその意外な節約術を持っている。彼らの「お金をかける/かけないの基準」とは一体なんなのか?  今回は、ヘソクリ7万円を元手に35歳で起業し、年商7億円を稼ぐ大企業に成長させた主婦社長に話を聞いた。

家庭菜園で食費減!35歳で起業した賢母の知恵

億万長者が実践する節約術

エムズファクトリー社長・松田裕美氏

 米袋を結ぶのに使う「紙ひも」。これを手芸好き主婦がハンドメイド用品「クラフトバンド」と命名しネット販売をしたところ、年商7億円を稼ぐ大企業に成長。「ひも界の女神」ことエムズファクトリー代表取締役の松田裕美氏はヘソクリ7万円を元手に起業した主婦社長だ。  敷地300坪に立つ5LDKの自宅は邸内に特注のすべり台や防犯装置を備えた豪華仕様。しかし、金銭感覚は起業当時と変わらないと語る。 「今も納豆が大好きで、業務スーパーで買ったものをよく食べてます。お米や味噌などの日持ちするものはふるさと納税で調達。最近は家庭菜園にもハマって夏はバジルや大葉、ピーマンが食卓に並びます。  1円単位でも切り詰める主婦としての感覚が大事なんです。ウチのお客さまは多くが主婦の方ですから」
億万長者が実践する節約術

愛犬のマロンちゃん。庭には彼専用のろ過&循環装置付き水飲み用噴水も

ボールペンは1本10円、付箋も100均のもので十分

 発酵食品主体の質素な食生活が、55歳には見えない美貌の維持に一役買っている。自宅で目につく小物入れやティッシュケースなど生活雑貨はクラフトバンドのお手製で材料費のみと安価だ。コスト意識は経費の分野でも発揮される。 「スタッフのコがネットでボールペンや付箋を頼むんですけど、あれって意外と高いんです。ボールペンは1本10円のもので十分だし、付箋も使い捨てのメモだから100均の品質で問題ないです」
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価値を生み出す仕組みが見えたらコストを惜しむべからず
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