更新日:2022年09月30日 21:02
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RIZIN「花束騒動」中途半端な謝罪や釈明会見で、絶対に許してはいけない理由

 2022年9月25日に開催された総合格闘技イベント「超RIZIN」での「花束騒動」。試合結果以上に大きな話題となってしまい、いまだに事態は沈静化していない。現役時代は外資系金融機関に勤務しながら、第40代日本スーパーライト級王者まで上り詰めるという異色のキャリアを持つ元プロボクサーの細川バレンタイン氏も今回の暴挙に対して、強い憤りを表明。現在はYouTubeを中心に情報発信を積極的に行っている細川氏が「花束騒動」を改めて振り返る。

自分なら間違いなく蹴り捨てていた

 さいたまスーパーアリーナで開催された総合格闘技イベント「超RIZIN」で、朝倉未来選手とのエキシビジョンマッチに臨んだプロボクシング元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー・ジュニア選手に贈呈するはずだった花束を、ごぼうの党代表の奥野卓志氏はキャンバスに投げ捨てました。  私は自身のYouTubeチャンネル「細川バレンタイン/ 前向き教室」で、この事案を取り上げ、視聴者の皆さまからたくさんのコメントをいただきましたので、そのコメントの内容を含め、私がどう考えているのかを改めてお話しさせていただきます。  まず、投げ捨てられた花束についてですが、私なら間違いなく蹴り捨てていたと思います。  同じことをYouTubeチャンネルでも言いましたが、それに対し「花束を用意した花屋さんの気持ちも考えるべき!」というコメントが多数ありました。しかし、私はそれは贈呈する側の奥野氏が考えるべきことだと思います。

投げ捨てられた時点で「悪意のこもったゴミ」

細川バレンタイン

超RIZIN当日、さいたまスーパーアリーナで事の一部始終を見届けた細川バレンタイン氏。舞台裏ではメイウェザーのライバルとしてボクシング界に君臨したマニー・パッキャオ元世界王者に遭遇

 贈呈されず、投げ捨てられた時点で、その花束は悪意のこもったゴミです。リングで行うエキシビションの邪魔になるのですから、蹴り捨てて当然だと思っています。  実際、メイウェザー選手は何事もなかったかのように花束を拾いあげ、自身のセコンドに手渡しました。  決して素行のいいアスリートとはいえないメイウェザー選手ですが、この行動については称賛されるべきだと私は考えています。 「来日以降のメイウェザー選手の、遅刻などの不遜な態度を批判せずに称賛するのか?」というコメントも多くいただきましたが、私が言っているのはメイウェザー選手の花束を拾い上げた「行動」に対する称賛です。
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奥野氏が語る理由にはまったく正当性がない
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元プロボクサー。1981年、ナイジェリア人の父、日本人の母から生まれる。2006年、25歳でボクシングプロデビュー。外資系金融機関で営業マンを務めるかたわら、2017年に第40代日本スーパーライト級王者となる。2021年に現役引退し、現在はYouTubeチャンネルの運営、不動産事業、宿泊事業を手掛けている
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