更新日:2022年09月30日 21:02
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RIZIN「花束騒動」中途半端な謝罪や釈明会見で、絶対に許してはいけない理由

メイウェザー選手に対する非礼が「日本の恥」ではない

 さらに奥野氏のこの行為に対し、私は奥野氏を「日本の恥」と言いました。「礼を重んじる国民性として、世界に知られている日本のブランディングを著しく傷付けた!」と感じるからです。  間違えないでいただきたいのは、メイウェザー選手に対する非礼が「日本の恥」と思ったわけではないのです。  しかし、RIZIN運営や日本のファンを代表して花束を贈呈する役目を担っている奥野氏が、その責任を放棄したことに対して、私は「日本の恥」と言っているのです。

奥野氏が語る理由にはまったく正当性がない

 奥野氏は「非礼に非礼を返しただけ!」と反論しており、そこには以下の3つの理由があったと騒動後のインタビューで語っています。 ①2018年メイウェザー選手が那須川天心選手に行った行為が、大変失礼なものだったため ②自身の会員制サロンをめぐるメイウェザー選手の態度が不遜だったため ③自身の政治団体を知らしめるため  この3つの理由に私が思うことは次のとおりです。 ①については、那須川天心選手が、直接メイウェザー選手に返すべき非礼であり、奥野氏が代わりに行うものではありません。 ②については、奥野氏の個人的な恨みになるため、RIZINという他所様の場を借りて、その非礼を返すのはおかしいと考えます。奥野氏が、自身の会員制サロンにメイウェザー選手を呼び、行えばいい話です。 ③については、まさに昨今流行りの「炎上商法」であり、自分のことしか考えない非常に身勝手な行為だと思います。  ですから、どのように考えても、RIZINのリング上で自身の鬱憤をはらすことに、筋が通っているとは思えないのです。
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予見できなかったRIZIN運営にも責任の一端
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元プロボクサー。1981年、ナイジェリア人の父、日本人の母から生まれる。2006年、25歳でボクシングプロデビュー。外資系金融機関で営業マンを務めるかたわら、2017年に第40代日本スーパーライト級王者となる。2021年に現役引退し、現在はYouTubeチャンネルの運営、不動産事業、宿泊事業を手掛けている
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