2018年前期の連続テレビ小説『半分、青い。』でヒロインの親友役に選ばれて注目を浴び、翌年のドラマ『あなたの番です』で強烈な印象を残し、映画、ドラマに欠かせない俳優として活躍している奈緒（27）。主演ドラマ『ファーストペンギン!』もスタートしたばかりだ。 　そんな奈緒が、『半分、青い。』以来、プライベートでも大切な存在だと語る永野芽郁と再共演を果たした映画『マイ・ブロークン・マリコ』が公開中。永野がタバコを咥え、これまでにないキャラクターを演じたことが話題を呼んでいる。 　その一方で、奈緒は、永野演じるシイノの親友で、幼いころから父親からひどい虐待を受けて育ち、自ら命を断ってしまったマリコを演じる。本作はシイノがマリコの遺骨を遺族から奪って旅に出る物語。シイノの行動原理となる存在として、常に作品の中心にいる、壊れてしまったマリコを演じきった奈緒が、「（永野）芽郁ちゃんと出会えたことは奇跡」と語る理由とは？ 奈緒の言葉から、マリコとシイノに負けず劣らず、ふたりの深い関係性がビシバシ伝わってきた。 ――強く響く物語でした。ポスターも素敵です。 奈緒：私もこのポスター、大好きで、すっごく喋りたかったんです！ チラシで表裏、別のデザインになっていますが、私と芽郁ちゃんが映っているものは、青森でのロケ撮影のときに、急遽撮ろうとなったんです。最後の岬でのシーンのときです。すごく風が強くて。作品とリンクしていて、いいポスターだなと思います。 それと芽郁ちゃんひとりだけが映っているバージョンもすごく好きなんです。原作（平庫ワカのコミック）の画に忠実でありながら、映画ならではの感じになっていて。ポスターって、エンドロールに流れるような情報も載ったりしますよね。スタッフさんやキャストさんの名前とか。それが、シイちゃんが抱いているマリコの遺骨のところにデザインされているんです。 ――確かにそうですね。 奈緒：それがすごく好きで。まさにこの映画を最後まで抱きしめて走ったのはシイノ役の芽郁ちゃんなので。私たちの映画を抱きしめてくれている芽郁ちゃん、そしてマリコの遺骨を抱きしめているシイちゃんというのに、すごくグッときます。 ――表も裏も、奈緒さんはどちらも永野さんに抱きしめられているんですね。 奈緒：そうなんです。すごくお気に入りです。