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腕時計投資家がオススメした「高級腕時計の値上がり率」を公開する

友人にアドバイスした腕時計の相場は?

カルティエ サントスガルベ W20041C4

カルティエ サントスガルベ W20041C4

 腕時計投資家の斉藤由貴生です。  私は、友人から「腕時計購入相談」をされた際、購入のアドバイスをしているのですが、そうやって選んだ3人の腕時計が今、軒並み上昇している様子となっています。  近年、腕時計は「高い」といわれており、また今年に関しては、「年始に急上昇→その後下落」というように相場が読みづらい状況。しかし、そのような中でも、適正な腕時計を選ぶことによって、効率よく中古腕時計を楽しむことが可能なのです。  腕時計相場は変動する、といっても、あまり詳しくない人から「どうせ上がるのはロレックスとかパテックの人気モデルぐらいでしょ?」なんて揶揄されますが、今回私が選んだのはかなりマニアックなモデルであります。  また、購入時期もそれぞれ『高い』と言われている時期であるため、何かとハンディがある中での選定となりました。  まして、「これが値上がりしそうだから買ったほうが良い」というように、買う本人の希望を無視した選択ではなく、あくまで「買う人が気に入った」という前提に経って選定。また、私が相手をよく知っているため、「彼に似合いそうだ」という要素も重要視しており、我ながら、「本人に似合う、なおかつ資産価値が高い」というベストな提案を実行できたと自負している次第です。  ということで、今回は、私の3人の友人が買った腕時計をご紹介したいと思います。

①カルティエ サントスガルベ W20041C4

 大学時代の友人Mが買ったのは、カルティエ「サントスガルベ」のコンビモデル。これは、バブル時に流行った腕時計の象徴といった存在でありますが、今回私が勧めたのは、それよりも比較的新しい世代のモデル。Mが普段遣いできる腕時計ということで選んだのですが、彼は「ロレックス」といった王道ブランドを避けたいような性格。なおかつ、アート好きなので、サントスガルベの渋さが分かると踏んで提案しました。  90年代のパシャ38mmコンビモデルとともに「どっちがいい?」と提案したのですが、彼はサントスガルベをチョイス。2020年秋に購入した際の金額は、約25万円でしたが、現在相場はなんと50万円以上。買取価格は、おそらく40万円以上を狙うことができるかと思います。  ちなみに、購入後1年ほどでサントスガルベは不調となり、彼は正規オーバーホールを実施。その際、5万円ほどを支払ったとのことですが、それを加味しても、彼はサントスガルベを「買って→使って楽しんで→10万円程度の利益」となる状態であります。  ただ、彼はサントスガルベをとても気に入っているらしく、値上がりしている事実を伝えても売る気はないとのこと。私としては「気に入っている」という点も、大成功な選択を提案できたと嬉しく思います。
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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