更新日:2023年06月27日 14:55
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年末の大一番「競輪グランプリ」。初心者ほど大穴を的中させやすい理由

年間王者を決める大一番レースを熱く楽しむために

店長さん

静岡競輪場をメインに活動する競輪予想漫談師「店長」氏 
写真提供/たかちゃん

 年末といえば公営競技ファンが色めき立つビッグレースが目白押し。もちろん競輪も例外ではない。優勝賞金1億円、最上位のレースとして位置づけられている「KEIRINグランプリ」が12月30日に平塚競輪場で開催される。  そこで今回は、静岡競輪場を中心に競輪予想漫談師として活躍中の「店長」氏に、KEIRINグランプリとガールズグランプリに関しての話を聞いた。競輪歴30年のベテラン予想師が、レースのカギを握る注目選手、展望&見どころを徹底解説。これさえ読めば、より熱く観戦できること間違いなしだ!!

数的有利を生かせる北日本ラインだが最後は力の勝負で決着⁉

 今年のKEIRINグランプリは、競輪祭を制した新山響平選手の参戦で、北日本の選手4名がラインを結束。また、脇本雄太選手と古性優作選手の2車が近畿ラインで、その他の選手が単騎での戦いとなることが決まった。  ただ今回の取材は車番と並びが発表されていない時点で行ったため、具体的な予想は出せないとしつつも、レースの展望、注目選手、見どころなどについての話を聞いた。 ——まずKEIRINグランプリに関して、出場メンバーを見て思ったことをお聞かせください。 店長:今回、北日本が4車じゃないですか。これが4車で並ぶのかが大きなポイントですよね。もし4車で並んだら、9車中4車が味方という圧倒的な数的有利が得られます。でも、4番手からの優勝は正直厳しいと思うので、4番手になる可能性がある佐藤選手と守澤選手がそれをやるのかどうか……。とんでもない賞金と名誉を手にすることができるグランプリですからね。  ただ、わたくし的にはですね、仮に4車のラインができても、ここから優勝者を出すのは難しいと思っています。新山選手は後ろの選手がなんとかなってくれればいいという駆け方をするハズです。番手を回る新田選手は自力で出ざるを得ないんですよね。それで、後ろから巻き返してくる強い選手を全て退けて、自分か自分の後ろの選手が勝つだけの脚力が、今の新田選手にはないかなと。 ——では近畿の2車(脇本選手・古性選手)の方が優勢ですかね? 店長:北日本が何車のラインになっても、おそらく新山選手は主導権は取りにいくでしょう。脇本選手は位置取りが達者じゃないので、位置を取りにいくと内に詰まるリスクがあります。横の動きも得意ではないので、けん制することもできないですから。すると、北日本の主導で、脇本選手が内に詰まらない走りをすると、位置に拘らず最悪8番手になってもかまわないという走りになりそうじゃないですか。  そうすると今度は、北日本が先行なら単騎の選手はその後ろあたりが欲しくなる。北日本が駆けて、新田選手が番手発進する気満々、その後ろにはとんでもない実力者の単騎選手が何車かいるとなると、圧倒的力の持ち主である脇本選手でも8番手からの巻き返しはかなり厳しいだろうと。 ——北日本のラインですんなり決着する可能性は低いと? 店長:そうですね。競輪は「団体戦の側面を多分に持つ個人戦」ですが、グランプリは普段のレースよりも団体戦の側面が下がるんですよ。誰もが1着かそれ以外という意識で走るので。なので、少なくともライン決着では決まらないと思ってます。
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グランプリにおける車券購入のコツ
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パチンコ雑誌『パチンコ必勝ガイド』『パチンコオリジナル実戦術』の元編集者。四半世紀ほど勤めた会社を退社しフリーランスに。現在は主にパチンコや競輪の記事を執筆している。
X(旧Twitter):@sagyosakurai

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