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「2023年に買うべき日本株」6選。波乱の2022年を経て今年の相場は?

ウクライナ戦争、米FRBの利上げ、日銀の事実上の利上げと波乱に満ちた’22年を経て、新しい年を迎える。「’23年こそは……」と期待を胸にする人も多いだろう。果たして’23年の相場はいかに?

「日経平均の上値は重かった」2022年

マネ得

東京証券取引所の東証アローズ。2020年2月、東京都中央区で撮影/moonrise – stock.adobe.com

「寅千里を走り、卯跳ねる」――。干支にちなんだ投資の格言にあるように、’23年の卯(ウサギ)は個人投資家の期待が大きな年になる。格言通りに日本株は本格上昇となるのか!? まずは経済アナリストの馬渕磨理子氏に、’22年の寅(トラ)の総括からしてもらった。 「日経平均は年始こそ好調でしたが、2月に勃発したロシアによるウクライナ侵攻の影響で原油価格の高騰やサプライチェーンの混乱から、株価は一時2万4000円台に。年央にはアメリカのFRBが利上げを本格化した影響もあり、1年を通して日経平均の上値は重かった」

2023年はどうなる?

 勢いよく駆け出した寅は中だるみ、年末には日銀の事実上利上げで市場は大混乱に陥った。’23年はどうなるのか。 「国内では4月に日銀総裁の交代や統一地方選挙、5月に広島で行われるG7サミットなど、注目のイベントが目白押しです。インバウンド銘柄や国土強靭化計画、DX関連銘柄は’23年も引き続き物色されるでしょう。またアメリカの景気後退が懸念されていますが、FRBの利上げも終着点が見えてきたし、景況感を示すISM製造業景気指数や失業率などは落ち込んではいない。’23年は大統領選挙の前年で、歴史的には株高になる傾向ですから、そこまで悲観はしていません」
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最も注視しなければならない「日銀総裁の交代」
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