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一般サラリーマンが買ってわかった“湾岸タワマンのお買い得度”とは

数少ないエレベータに大量の住人が押し寄せるせいか、朝の出勤時には電車に乗り遅れそうになり、休日は階上の住民に小馬鹿にされ、高すぎるローンを抱えて生活苦で往生してしまう――。 昨今よく見る“タワマン記事”は、どれもこれも不幸にまみれていて、縁のない庶民としては胸がすく思いであるが、実際のところそうした話はどこまでリアルなのか。本当に住みづらいところなのか。 豊洲に在住して5年目の筆者が、湾岸タワマンの現状を語らせてもらいます。今回のテーマは、「タワマンはお買い得なのか?」についてです。
契約書 ハンコ

画像はイメージです

最も怖いのは「物件が売れないこと」だが…

「あるタワマン購入者を襲った悲劇!コロナの影響でローンが払えず手放すしかない」 こんな趣旨の記事もちょいちょい見かけますよね。思わぬ減給で物件を手放さなければならない――そんな恐怖は確かにわかります。 しかし、最も怖いのは、いざというとき物件を売りに出しても売れないことではないでしょうか。なかなか買い手がつかないからって、相場よりどんどん安くされていったら、それこそ悲劇。その点、湾岸タワマンは今のところかなり安全でしょう。

タワマンからタワマンに引っ越す人たちも…

五輪の選手村に使われたHARUMI FLAGが抽選で何十倍(最大200倍超えとも)といった状況からも明らかなように、とにかく流動性が高く、法外な値段をふっかけない限り、確実に売れます。しかも今なら購入時より高くなっている可能性のほうが高い。 「遊び半分、高値で売りに出したら売れてしまい、慌てて近所の別のタワマンを買い直した」といった例も見ていますし、「新築のタワマンが出来たからそっちに引っ越した」という方もいます。 最初聞いたときは、ほんと口ポカーンですよ(笑)。私みたいな小者は、家を買うのは一生に一度! と思い込んでいましたから、分譲タワマンを転々とするなど考えられなかった。 でも、賃貸より買ったほうが安いじゃん、という感覚で住んでいる方もいるんですね。
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湾岸エリアを出たいとは「微塵も思わない」
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中堅出版社に25年勤務の編集者。妻、子供の3人暮らしで世帯年収は1,450万円ほど。2018年秋に豊洲のタワマンを6,000万円で購入し、現在の債務はフラット35で4,500万円を切る。Twitter:@tritonsakura

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