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日本アニメの市場規模は過去最高に。今のうちに仕込んでおくべき銘柄8選

18年間で市場規模が2倍に拡大。世界的ヒットの続出により原作版元の売り上げも上昇、海外からの注目も高まるなどアニメ市場は破竹の勢いだ。そこで注目すべき株とは?

日本アニメ市場規模が過去最高に

注目のアニメ銘柄

写真/©Dongli Zhang | Dreamstime.com

 ’22年、日本動画協会は’21年の世界における日本アニメ市場規模が過去最高の2兆7422億円に達したと発表した。なお’05年(1兆3042億円)からはおよそ2倍以上の成長となる。  国内の映画興行収入ランキングの上位はアニメが占め、’22年は映画『THE FIRST SLAM DUNK』が中国でも興行収入約130億円の大ヒットを記録。年末にも大作が控えており、国内外で期待が高まっている。資産形成情報サイト「みんかぶ」編集長の鈴木聖也氏はこう話す。
鈴木聖也氏

鈴木聖也氏

非常に高い日本アニメへの投資熱

「アニメは今の日本の数少ない成長産業であり、そこへの投資熱は非常に高い。例えばオタクにとって馴染み深いアニメイトですが、韓国では若者の街・ホンデにあり、もはやサブカルではなくメインストリームカルチャーです。 経団連もコンテンツ輸出への官民連携を提言しました。総合商社も参入しますし、伊藤忠商事は欧州企業との合弁でアニメやキャラクターのライセンス代理店を設立しました」  投資家が注目するポイントの一つとして、鈴木氏は制作費の少なさを挙げる。 「ハリウッド映画の制作費は一作につき50億~100億円と言われていますが、アニメ映画は2億〜3億円ほどと言われています。当然それは日本のアニメーターの低賃金が影響しており、改善すべきと思いますが、その分作品あたりの損益分岐点は低くなり、事業のROIも高くなります」
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海外市場での成功が大ヒットのカギを握る
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