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お金問題を誘発する家庭の共通点。“毒きょうだい”とのトラブルに有効な対処法とは

 成人後、きょうだいとのトラブルに悩まされる事例が後を絶たない。きょうだいが巻き起こす、終わりの見えない骨肉の争いに家族は疲弊し、蝕まれる。そうした、「毒」としか言いようがないきょうだいの実態と対応策を追った。

弁護士に相談している時点で「家庭内の関係修復は不可能」

多発する[毒きょうだい]トラブル

※画像はイメージです(以下同)

 毒きょうだいとの揉め事に必ずといっていいほど絡んでくるのがお金の問題だ。相続事件を多数扱ってきた弁護士の長谷川裕雅氏は話す。 「ほとんどの方が『相手が兄弟姉妹だから』という理由で当初は裁判をためらいますが、実はその時点で関係修復は不可能であることがほとんど。私は『弁護士に相談していること自体が答えです』と伝えています」

お金問題を誘発する家庭の共通点とは

多発する[毒きょうだい]トラブル 毒きょうだいは預金、現金、不動産、会社などを用意周到に独占しようとする。相続開始の前後にかかわらず、それを誘発する家庭には、一定の共通点があるという。 「管理を人任せにしている不動産がたくさんある、銀行口座が複数あって暗証番号を家族に教えている、財産の名義と実態がズレている、家族経営の事業をしているなどです」  書類にまつわる不正も一定の頻度で起こる。白紙に署名押印させ書面を作成したり、文書の一部改竄、無断押印、相続分不存在証明書に署名をさせるなどだ。 「同居する子供が、親に自分に有利な遺言を書かせるケースもあります。遺言内容を被相続人が理解していないことも少なくない。しかし、きょうだいは公正証書だからといって諦めてしまうのです」
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毒きょうだいによる「家庭内ドロボー」への対処法を紹介
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