“オウム真理教の本拠地”にあったテーマパークが「4年で閉園」した理由
―[テーマパークのB面]―
全国に数多くあるテーマパーク。今もなお新しいテーマパークが生まれては人々を楽しませ続けている。しかし、そんなテーマパークには、あまり語られることのない側面が存在する。そんな、「テーマパークのB面」をここでは語っていこう。
――そのお化け屋敷で、亡霊の声が聞こえる、らしかった。お化け屋敷、というよりも正しくは「ミラーハウス」なのだけれど、とにかくそこで何者かの悲鳴が聞こえ続ける、という話を耳にした。
当該の恐怖体験はビデオにもなって、当時流行り始めていた実録系のホラービデオでその様子が克明におさめられたことは、ずいぶん後から知った。そのビデオの名前は「ニューロシス」といって、そのミラーハウスに迷い込んだ二人の女性が、鳴り止まない子どもの悲鳴と母親の怒号を聞き続けるというものだった。
わずか4年で閉園した「富士ガリバー王国」
「立地の悪さ」には二重の意味が
ライター・作家。チェーンストアやテーマパークをテーマにした原稿を数多く執筆。一見平板に見える現代の都市空間について、独自の切り口で語る。「東洋経済オンライン」などで執筆中、文芸誌などにも多く寄稿をおこなう。著書に『ドンキにはなぜペンギンがいるのか』(集英社)『ブックオフから考える』(青弓社)
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