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「火災報知器が鳴り響き、悲鳴が…」デパートの仏具売り場で起こった客の仰天行為

 毎日多くの人で賑わうデパート。きらびやかなアクセサリーから、ダンディーな紳士服まで、人々の心をつかむ商品でいっぱいの場所です。今回は、そんなデパートでも少しマイナーな仏具売り場で起こってしまった仰天エピソードを紹介します。
仏具

※画像はイメージです(以下同じ)

 デパート勤務の小林さん(仮名・42歳)は、つい最近まで配属されていた紳士服売り場から異動を命じられたそうです。

メンズアパレルから仏具売り場へ

入社以来ずっとアパレル関連のフロアで仕事をしていたもので、今回辞令があった仏具売り場への異動は正直驚きでした。仏具なんて田舎の祖父母の家に行った時くらいしか見たこともありませんし、当然知識も全くのゼロでした。それに、客層も今までとは大きく違うでしょうし、正直不安でいっぱいでしたね。でも、いざ仕事を始めると、落ち着いた雰囲気の中時間の流れがとてもゆっくりで、だんだん居心地がよくなったきました」  意外な異動にもどこか満更でもなさそうな小林さん。それでも年配客が多く集まる仏具売り場ならではの悩みもあったようです。 「ただ、お客さんの多くが年配の方が多いので、接客自体に結構時間がかかったり、中には世間ばなしをはじめちゃう方もいて……。僕はどちらかというとせっかちな方ではないのですが、この僕でも少しイラっとする時もあって」

少し厄介な老人客の来店

 その日は平日だというのに午前中から館内は賑わっていて、どういうことか仏具売り場も例外ではなかったといいます。 「まあ珍しいですねここまで混むのは。いつもなら結構時間をかけて接客しているのですが、この日は売り場フロアを縦横無尽に飛び回るくらい忙しかったのを覚えています」  そんな混雑する仏具売り場の入り口付近から、何度も店員を呼ぶ老人がいたそうです。 「もちろん老人の声は聞こえてましたよ。でも、その時に接客していた老夫婦は仏壇も購入を検討していたので、計算機片手に値段の交渉や設置の段取りなど、かなり突っ込んだ内容の会話をしていたんです。本来なら、少し待ってもらい他のスタッフに入り口で叫ぶ老人の応対を任せるべきだったのですが、ちょうどお昼時でフロアには僕しかいなかったんです」
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木魚とお鈴の大合奏がはじまっていた
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愛犬ベルクちゃんと暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
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