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プロレスラーが遭遇した迷惑な観客たち。「トイレに張り込むナゾの青年」に戦慄

 イベントやライブなど人が一堂に会する場所では、自分勝手な振る舞いをして迷惑を掛けるお客がいるもの。プロレス界隈にも試合観戦のマナーが悪いお客はいたりする。特に迷惑なのが、レスラーにやたらと絡んでくるお客だ
レスリング

※画像はイメージです(以下同じ)

 プロと名が付く以上は、安易に手出しはできない。下手に注意すればSNSであることないこと拡散されてしまう場合もあるだろう。こちらとしては邪険に扱えず、非常に厄介なお客なのである。今回は、レスラーを困惑させた迷惑なお客にまつわる話を聞いた。

無謀にもケンカを売るおじさん!

「あの時は本当に、バカ負けしました」と語るのは筆者の後輩レスラーのAさん。試合前の忙しいタイミングで変なお客さんに絡まれたという。  プロレスの会場にお客さんが入れるようになるのは、試合が始まる1時間前から。それまで選手はアップをして体を温めている。当時デビューをして1年目の若手だったAさんも、お客さんが会場に入るギリギリまで練習をしていた。  練習を終えて控室に戻る前に自販機に寄って、飲み物を選んでいると、Aさんは不意に後ろから声を掛けられた。振り返ると、そこには頬を赤らめて、ほのかに酒の匂いを漂わせている60代くらいのおじさんが立っていた。雰囲気からして酔っ払いであると察したという。

「俺と戦え。俺のケツはいい形をしているぞ」

 そして、おじさんは「お前たちはプロとしてリングに立っているんだろう? だったら俺に負けちゃだめだよな」と無謀にも絡んできたのだ。 しかし、相手は酔っ払いであるため、Aさんは適当にあしらおうと「はい、そうですね。頑張ります」と答えてその場を去ろうとしたのだが。  おじさんはAさんの前に立ちはだかるようにして「逃げるのか、プロなんだろ? 俺と戦え。俺のケツはいい形をしているぞ」と挑戦を申し込んできたという。  昔の武勇伝を語り、ケンカ自慢をして無謀にもレスラーに絡んでくる血の気の多いお客さんは一部いる。しかし、お尻の形を誇らしげに語り、挑んでくる人はごくまれな部類だろう。
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その自信はどこから湧いてくる?
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元プロレスラー。現在は文章で人を魅了するためにライターとして活動中。溢れ出す食への探求心から年間100件近く食べ歩き。マスクの下に隠す素顔はいかに... X(旧Twitter):@UrumantoN

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