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盛りすぎた履歴書で入社してしまった理系男子。「ChatGPT頼み」がバレて退職するまで

 その優秀さゆえ多くのユーザーから支持を得ている生成AI「ChatGPT」。その回答能力や柔軟な応対センスは、今までに類を見ない完成度の高いAIツールです。ただ、まだまだ改善の余地はあり、頼りすぎは禁物です。
人工知能

※画像はイメージです

 今回は、生成AIに頼りすぎたことで墓穴をほってしまったという、元某企業の新入社員だった関根裕也さん(仮名・24歳)の残念なエピソードです。

山登りに明け暮れた大学時代

「名の通った理系大学を卒業していたので、就職活動は想像以上にスムーズでした。なんなら『その大学を出ているなら問題ないでしょう』みたいな雰囲気の面接も多くて、学歴フィルターで難なくクリアできたといえます」  ただ、勉学とは程遠い学生生活を過ごしていて、キャンパスにもほとんど行かなかったそうです。  「工学系の学部に在籍していたんですけど、山岳部にも所属していて、大学生活のほとんどを山登りに費やしました。僕としては授業よりも山登りのほうが優先順位が高いので、卒業間際で単位をギリギリ取得するといったような状況でした」

ハッタリで勝ち取った就職

 なんとか首の皮一枚で卒業できた関根さんですが、山登りに明け暮れた大学生活は就職活動にも影響を及ぼします。 「就活のスタートが遅かったので、効率のよい就活をする必要がありました。同期と比べて少しマイナーなIT関連企業を選んだり、面接でのエピソードを盛ったりして、手段を選ばずに内定獲得にむけて頑張りました。その結果、4年間遊び倒した割にはけっこう良さげな就職先が決まったので、安堵しました」  予想以上の高評価でいくつか内定をもらった企業の中から、中堅のソフトウエア開発会社に入社を決めたそうです。 「福利厚生もしっかりしていて、給料面においてもなかなか良い会社だったので、即決しました。こんなにスムーズに事が進んで大丈夫なのかってくらい、運良く就活を終えることができました」
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ChatGPTに頼るごまかしの日々
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愛犬ベルクちゃんと暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
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