今夜決着M-1グランプリ2023、元ファイナリストが明かす「意外な優勝候補」
昨日の記事でもお伝えした通り、今年のM-1グランプリは久々の第4日曜日のクリスマスイブ決戦となった。変更点はそれだけではない。放送時間も凄いのだ。
15時から「M-1グランプリ敗者復活戦」がスタート。例年なら17時30分ごろに終了し、1時間ほど別番組を挟んで決勝へと続くのだが、今回は18時30分まで放送。そして、そのまま「M-1グランプリ決勝」が22時10分まで続くのである。7時間10分の生放送。まさにABC・テレビ朝日版「お笑いの日」ならぬ「漫才の日」といったところか。
余談ではあるが、12時55分から放送の「新婚さんいらっしゃい!」も「ラブラブ頂上決戦 新婚-1グランプリSP」を放送するというABCさんの力の入れよう。漫才好きには最高のクリスマスプレゼントである。
(文/ユウキロック 撮影/中川菜美)
大きくメスを入れてきたのは「敗者復活戦」である。長年、熱い戦いを演出してきた「極寒の聖地」六本木ヒルズアリーナから、屋内会場となる新宿住友ビル三角広場に変更。さらに視聴者投票により勝ち上がる漫才師が決まる審査方法も大幅に変更。詳細を見ていこう。
【敗者復活戦 審査方法】
①準決勝で敗退した21組が、A、B、Cの3つのブロックに分かれて4分間漫才を披露
②会場の中からランダムに選ばれた500人のお客様が審査員となり1組ずつのネタ終わりで「暫定勝者」か「挑戦者」のどちらが面白かったかを審査
③各ブロックの勝者3組の中から、芸人審査員の投票数が一番多かった1組が勝ち上がる
※各組ネタは1回のみ
新たな敗者復活戦の会場となる新宿住友ビル三角広場の最大収容人数は約2000人。どれだけの観客を入れるかわからないが、その中からランダムに500人を選び、審査員とする形だ。
ランダムと言っているので、審査員が一塊りでまとまっておらず、バラバラに配置されていると予想される。視聴者投票を廃止し生観戦している観客の審査。今年5月に開催された「THE SECOND〜漫才トーナメント〜」を彷彿させるシステムである。それだけにネタのクオリティだけではなく「ライブ感」も重要になってくるのではないかと考える。
敗者復活戦に出場する組数も昨年より3組多い。その21組が3ブロックに分かれてしのぎを削る。注目のブロック分けを見てみよう。
●Aブロック
ヘンダーソン(吉本興業)
ママタルト(サンミュージックプロダクション)
ぎょうぶ(吉本興業)
ロングコートダディ(吉本興業)
華山(吉本興業)
20世紀(吉本興業)
ニッポンの社長(吉本興業)
●Bブロック
オズワルド(吉本興業)
豪快キャプテン(吉本興業)
エバース(吉本興業)
ナイチンゲールダンス(吉本興業)
鬼としみちゃむ(吉本興業)
トム・ブラウン(ケイダッシュステージ)
スタミナパン(SMA)
●Cブロック
フースーヤ(吉本興業)
バッテリィズ(吉本興業)
シシガシラ(吉本興業)
ななまがり(吉本興業)
きしたかの(マセキ芸能社)
ダイタク(吉本興業)
ドーナツ・ピーナツ(吉本興業)
このブロック分けは準決勝の順位をもとに振り分けられた。書かれているコンビの順番はプレスリリースに書かれているとおりなので、これが出番順かどうかは原稿を書いている時点では不明である。
大きく刷新された「敗者復活戦」
全21組が3ブロックに分かれて決勝の舞台を争う
1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子』
⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)
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『芸人迷子』 島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。 |
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