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日本のテーマパーク名で“使われている名詞”ベスト5 。3位「ランド」、2位「パーク」

 全国に数多くあるテーマパーク。今もなお新しいテーマパークが生まれては人々を楽しませ続けている。しかし、そんなテーマパークには、あまり語られることのない側面が存在する。そんな、「テーマパークのB面」をここでは語っていこう。 「テーマパーク元年」と呼ばれる1983年以来、日本には数多くのテーマパークが開園してきた。今回注目したいのは、テーマパークの「名前」だ。そのパークがどのようなものになって欲しいのかという思いが込められている。名前を見ていくことで、人々がテーマパークに込めた思いがわかるのではないか。  今回は、Wikipedia上のテーマパークの項目から、これまで日本に存在したテーマパークの名前を抽出し、そこでいったいどのような言葉が多く使われているのかを調査した。そこからはどんな姿が見えてくるだろうか。  調査対象としたパークの数は285。その中にはすでに閉園したテーマパークも含まれている。ここではパークの名前で使われている名詞の中で、使用頻度が多い言葉を3位からさかのぼっていく。
レゴランド

Antelope – stock.adobe.com

5位:「園」(13パーク)

「動物園」「植物園」といったニュアンスで「園」が付けられている施設が多い。また、それだけでなく、「天華園」「燕趙園」は中国をモチーフにしたテーマパークで、「薬王園」は東洋医学をテーマにした農業公園であるため、東アジアをテーマにしたパークの多くに「園」が付けられている傾向がわかる。しかし、その多くが閉園していることを見ると、東アジアをモチーフにしたテーマパークはなかなか長続きしないのではないかと思わされる。  ・天華園(1992年、1999年閉園)  ・光の楽園(1995年、2001年閉園)  ・燕趙園(1995年)  ・薬王園(1996年、2009年閉園)

4位:「国」(14パーク)3位:「ランド」(25パーク)

 ランキング4位が「国」で、「ランド」は英語で「王国」とも訳せる。だから、4位と3位はほとんど同じようなものと思ってよいだろう。何をおいても「東京ディズニーランド」の影響が強い。「ランド」が付くテーマパークは以下の通り。 ・サンリオピューロランド(1990年) ・ハーモニーランド(1991年) ・レゴランドジャパン(2017年)  ディズニーに始まり、サンリオやレゴといったものをテーマとするパークに「ランド」が付いているのは、一つのキャラクターなりIPによる世界観を作ろうとする意図が透けて見える。この辺り、ジブリが「ジブリランド」ではなく「ジブリパーク」としたのは「公園」によって何かしらの開放感を出そうとしたのか、この辺りの言葉の選択も面白い。
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1位はあの日本語がランクイン
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ライター・作家。チェーンストアやテーマパークをテーマにした原稿を数多く執筆。一見平板に見える現代の都市空間について、独自の切り口で語る。「東洋経済オンライン」などで執筆中、文芸誌などにも多く寄稿をおこなう。著書に『ドンキにはなぜペンギンがいるのか』(集英社)『ブックオフから考える』(青弓社)
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