「大学なんて無意味」発言で大炎上した学生起業家のその後…“マルチ勧誘問題”で大ピンチも経験
27歳の起業家・森谷和正氏。慶應義塾大学在学中の2019年に設立した物販スクールは、生徒数が2000人を突破。年商は、事業5期目で10億円を超えている。華やかな経歴の持ち主だが、ネットを中心に数々の炎上騒動を巻き起こした人物でもある。炎上を乗り越えて成功を掴む、鋼のメンタルに迫った。
大学在学中に起業し、話題を集めた森谷氏の大学生活は、手痛い失敗から始まった。
「多くの同級生が第一志望の大学に合格する中、僕は第一志望の大学に落ちてしまいました。慶應に入学できたとはいえ、自分としては受験に失敗したという認識が強かったんです。それで挽回したいと考えて、お金持ちになろうと考えました」
森谷氏が選んだのは、「ラクしてお金持ちになれそうな投資」だった。しかし、当然ながら現実は甘くない。
「本などを読んで1年生の終わりに投資を始めてみましたが、詐欺にあってしまって……。信じていた人に、アルバイトをしてコツコツ貯めた32万2000円をだまし取られてしまいました」
詐欺の加害者との出会いは、SNSのダイレクトメールだった。
「もちろん、今なら絶対に引っかかりませんが、当時の自分は19歳で無知でしたし、子供を騙すような大人がいるとは考えもしませんでした。今ではいい勉強になったと思って吹っ切れているので、できることなら加害者ともう一度会ってみたい。どんな気持ちで騙したのか聞いてみたいですね」
そんな森谷氏に転機が訪れたのは、大学3年生のとき。旅行で訪れたグアムのアウトレット店で、日本では高値で売られているブランド物の洋服を発見。ここで安く仕入れて高値で売れば、利益が出るのではないか。これが物販を始めるきっかけとなったという。
「事業に集中するため、4年生のときに休学すること決めました。ただ、当初は休学ではなく、退学するつもりで、卒業間近とはいえ、第一志望の大学ではなかったですし、このままでは一生変われないんじゃないかという焦りもあって。人生を変えるなら今だと思い、当時の友達全員と関係を絶って大学も辞めようとしたのですが、父親に説得されて退学ではなく、休学する道を選びました」
一念発起して取り組み始めた物販事業は初月から10万円の利益を出すことに成功。しかし、調子に乗った過激な発言ですぐに最初の炎上を体験することになる。
「今なら絶対につぶやきませんが、当時は幼かったですし、社会に対する反発心が強かったんだと思います。『大学なんて無意味』『飲み会で稼ぐ方法』といった発言をあえてすることで、SNSが盛り上がるのを見るのも、正直、楽しかったので……」
大学受験に失敗したうえ投資詐欺の被害に
大学を軽視する発言で最初の炎上を経験
1
2
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ