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「住人の精神を蝕む家」には共通した要素が。一級建築士が伝えたい「風水よりも大切なもの」

こんにちは、一級建築士の八納啓創と申します。会社員の方から上場企業の経営者宅まで、住む人が幸せになる家をテーマにこれまで120件の家づくりの設計に携わってきました。   『日刊SPA!』では、これまでの経験を生かし、「これからの時代に必要な住まいの姿」をテーマにお伝えしてきましたが、今回が最終回です。「どんどん幸せが育まれる家とそうでない家の違い」をお伝えします。
悩む女性

画像はイメージです

住まいがあなたの人生を幸福にも不幸にもする?

「あなたはなぜその家に住んでいるのでしょうか?」 私が開催する“家を幸せに住みこなすコツ”セミナーでいつもこのテーマを質問します。なぜかというと、この答えこそが、あなたの人生を大きく作用するからです。 これを強く実感したのは、2020年4月に発令された緊急事態宣言でした。当時、流行した言葉に“コロナ鬱”というものがあります。家に四六時中いないといけない事態に陥ったことで、一定の割合で鬱っぽくなった人が出てきたのです。どうして“コロナ鬱”が増えたのかをひも解いていきましょう。

普段あまり帰らない人が、家で一日中過ごした結果…

筆者が「今の家を選んだ理由」をリサーチした結果、上位は「仕事から帰って寝るだけの場所として都合が良い」でした。週末もほとんど家に居ないので、それ以上を求めていないという人が結構いたのです。 例えば、こう答えた人が家で24時間過ごしていたとしましょう。「日中、ほとんど日が入らない暗い家だったんだ」「隣の部屋や上の階の騒音がこんなにするとは思わなった」など、あまりの居心地の悪さに愕然とし、それに悩み、鬱っぽくなってしまったのです。 コロナ前までは、一日の平均滞在時間14時間と言われていた住まい。それが一気に24時間になったことで、多くの人の人生を狂わせました。しかし、一方でこの時期を満喫した人たちもいます。自身の住まいを「当時、声に出して言えなかったけど、本当に天国でした」とまで称するわけです。 「一体どういうこと?」と思うようなコメントですが、実は同意見の人は一定数存在します。まさに、住まいがその人の人生を幸福にも不幸にもするような事態が起こっていたのです。 ここからは、「家が住人を不幸にした」実例を紹介しましょう。
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なぜか「なかなか恋愛できない女性」が住むマンション
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1970年、神戸市生まれ。一級建築士、株式会社G proportion アーキテクツ代表取締役。「地球と人にやさしい建築を世界に」をテーマに、デザイン性、機能性、省エネ性や空間が人に与える心理的影響をまとめた空間心理学を組み込みながら設計活動を行っている。これまで120件の家や幼保園、福祉施設などの設計に携わってきた。クライアントには、上場会社の経営者やベストセラー作家をはじめ「住む人が幸せになる家」のコンセプトに共感する人が集い、全国で家づくりを展開中

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