更新日:2011年09月20日 16:59
ライフ

話題の“ブッダ直伝瞑想”をやってみた

スマナサーラ長老

A.スマナサーラ長老(東京・幡ヶ谷のゴータミー精舎)。独特の法話に何度もドッと笑いが起こる

 坐禅の会がビジネスマンやOLで盛況、という昨今。だが仏教ファンの間で俄然注目されている「ヴィパッサナー瞑想」をご存じだろうか? これはブッダ本来の教えに近い初期仏教の修行法。スリランカ、タイ、ミャンマーなどの南伝仏教の国で受け継がれてきたが、日本人が初期仏教を知ったのはつい最近のことなのだ。 今回、SPA!取材班は「日本テーラワーダ仏教協会」(http://www.j-theravada.net/)で、このヴィパッサナー瞑想を体験してみた。指導してくださったのは、スリランカ出身で同協会をつくったアルボムッレ・スマナサーラ長老。40万部を突破した『怒らないこと』(サンガ新書、1・2計)の著者と言えばわかるだろうか。 初心者が入りやすい「歩行瞑想」を例にとると、スローモーションで歩きながら、心の中で「右足上げる、下げる」といった“実況中継”をし続ける。自分を客観視し続ける“実況中継”で頭をいっぱいにすることで、妄念が浮かぶ余地をなくしてしまうわけだ。従来の坐禅が「何も考えない」のに対して、似ているようで対極的と言えるかも。 瞑想会は老若男女80人ほどで満員状態、その半分は初参加だというので驚いた。キてますね、初期仏教。
坐禅アプリ

坐禅アプリ「undo」。家での坐禅をナビゲートしてくれる(無料、英語版もある)

現在発売中の週刊SPA!7/19号「ブームの【仏教プチ修行】をやってみた!」では、この「ヴィパッサナー瞑想」のほか、従来の坐禅、写仏、滝行合コン(!)などに挑戦。また、インターネット寺院「虚空山彼岸寺」(http://www.higan.net/)がプロデュースしたiPhon用坐禅アプリ「undo(雲堂)」や、ニコニコ動画を使った「ニコニコ仏教講座」など、ネット世代の意欲的なお坊さんたちにも取材した。 実は「プチ修行」は欧米のムーブメントでもある。 普通のビジネスマンなどで、寝る前に瞑想したり仏典を読んで心を落ち着ける人たちを、アメリカでは「ナイトスタンド・ブディスト」と呼ぶそうだ。 インチキな「癒しセミナー」とかより、きちんと坐禅や瞑想をするほうがよっぽど気持ちいいですよ。 文/増田結香 ⇒詳しくは週刊SPA!6/19号にて(電子雑誌版も発売中) ※お手持ちのPC・スマートホンから、購入・試し読み・目次の閲覧ができます ◆オススメ書籍 『怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉』 怒ってよい理由などない
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