震災を描いたマンガ、ワースト作は「島耕作」
3・11以降、震災・原発事故を描いたマンガで、ベスト&ワースト作は何か?
マンガ解説者の南信長さんが、「最悪ですね」と断言したのは、『モーニング』連載の『社長 島耕作』。作者の弘兼憲史氏は東電PRマンガを描いたこともある原発肯定派だが、それ自体は個人の見解だから別にかまわない。
しかし『社長 島耕作』では、「島に原発の必要性を代弁させるならまだしも、周囲の人間に語らせて島は同意するだけ、みたいなやり方は姑息です」(南氏)。さらに、東北支援と称して財界人と秋田料理を食べる場面では、仕事の話に熱中してきりたんぽ鍋を台無しにし、「それを”さすが仕事の虫”みたいに描いているのには呆れました。出されたものはさっさと食え!」(同)。
ネット上には、「溶けたきりたんぽは、燃料棒メルトダウンの暗喩」と評価する声もあるようだが、作者の真意はいかに?
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島耕作は専務時代の2007年5月にも、高速増殖炉「もんじゅ」を見学して、「これで数千年分のエネルギーを確保できる」との解説を掲載している。だが残念ながら「もんじゅ」は事故等で今も止まったまま。政府の大甘な見通しでも実用化は2050年で、そのころ島は財界ならぬ霊界にいるかもしれない。
それでは、震災を描いたマンガで南氏が「ベスト」に選んだのは?
詳しくは週刊SPA!6/28号(6/21発売)「震災記事 ベスト&ワースト大賞」をご覧ください。
この特集では、森達也氏(映画監督)、荻上チキ氏(評論家)、久田将義氏(『実話ナックルズ』発行人)らが、雑誌を中心にベスト&ワースト記事を選んでいる。『アサ芸』『東スポ』も健闘!
⇒詳しくは週刊SPA!6/28号にて(電子雑誌版も発売中)
文/増田結香
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