震災を考える 学習ワークショップの中身とは?
教育関係組織主催の「チャリティワークショップ」なるものに参加した。主に教育関係者やNPOの人々で満員御礼のこのイベント、以前話題となった『世界がもし100人の村だったら』を教材にして学ぶのだという。震災がどう関わってくるのか?と期待していたが、あいさつの言葉、識字率、貧富の差などでグループわけをされ、世界の実態を体験しただけ。ぽかんとしているうちに前半は終了してしまった。
後半はようやく震災に関するワークに。新聞を使って時事問題についての意見を言い合う、グローバル・エクスプレス(GE)と呼ばれるもの。だが、司会者と挙手する一部の人たちの意見を聞くだけの時間が多い。しかも、そういう人にかぎって刺激的な話はない。結局、ラスト数分間に、出荷規制されていたホウレンソウが出荷されたニュースの是非について意見を言い合った程度。この空間、何かに似ていると思ったら、学生時代のホームルームだった。何も深めることができないまま、迫り来る眠気と闘っている自分と対照的に、同じグループの女性は満足そうに語ったのだった。
「日々の生活に追われるなかで改めて自分を振り返り、世界や震災について考えることができました。考えること、葛藤することが大切なんだと実感しました!」
いや、それは確かに大切なことだけど、このイベントに来る前に気づいてください!
ホームルームが苦手だった人にはオススメできない
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