アクセラHVは世界最高のハイブリッドカー
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
CX-5、アテンザに続き、マツダが放った第3の矢アクセラ。これまで海外での評価は高かったが、国内ではイマイチだったマツダが、ここにきて絶好調! ガソリン、ハイブリッド(HV)、ディーゼルと選り取り見取りのラインアップを揃えてきた。ただし、HVのベースはトヨタのプリウス。本家とどう違うのか? じっくりと乗り比べてみました!
MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi
池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu
◆頑張り屋のマツダが国内でも頑張りたいとハイブリッドカーを出しました【後編】
前編で紹介した足回り(https://nikkan-spa.jp/560665)に続いて、後編はアクセラのパワーユニット。基本はプリウスのものだが、エンジンがマツダなので、アクセルを踏み込んだときのフィーリングが違う。プリウスのそれは、回してほしくないものを無理に回しているようなフィーリングだが、マツダのエンジンは普通に回る。これはありがたい。
今回は、横浜周辺を20kmばかり燃費テストをしてみたが、プリウスのリッター22.2kmに対して、アクセラHVは20.8kmだった。まあこれくらいは誤差の範囲だ。燃費はプリウスとほぼ同等。燃費にうるさい日本人も文句なかろう。
総合的に見ると、アクセラHVは、走り良し、燃費良し、カッコ良しで、現在世界最高のハイブリッドカーだといえる。値段もプリウスとほぼ同等の約250万円(ハイブリッドS)。2リッターガソリンモデルに対してわずか20万円弱のアップだ。安い。ついにマツダも、国内市場で花開くか。そう思ったが、フタを開けてみてビックリ。アクセラの初期受注約1万台のうち、ハイブリッドモデルは2割に届かなかったという! フィットでは7割がハイブリッドなのに! なぜ!? どうして!? ハイブリッドは電池を積む関係上、セダンにしか設定がなくて、ハッチバックよりカッコ悪いから?
まあいい。私は別にハイブリッドの味方じゃない。とにかくアクセラはいいクルマだ。日本では、このままだと販売が息切れしそうだが、海外では売れるだろう、主にガソリン車が。
【結論】
アクセラはガソリン、HV、ディーゼルと、3種類のパワーユニットが選べる初の国産車。なにしろベースの作りがいいので、どれも非常にいい。個人的には、ディーゼルのマニュアル車が一押しです
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=560681
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