小池都知事の次なる一手は(1)――千代田区長選、圧勝の衝撃

千代田区長選での石川まさみ氏の当選を喜ぶ小池都知事

高齢、多選批判を物ともしない圧勝


 2月5日(日)に行われた東京都千代田区長選挙の結果は、票差があまりにも開き、都政関係者に衝撃が走った。

 小池百合子東京都知事が支援した現職の石川雅己氏(75歳)が1万6371票(得票率約65%)を獲得し、自民党推薦の新人(41歳、4758票、同19%)や他の無所属候補(41歳、3976票、同16%)を大きく引き離し圧勝した。4期16年の実績を前面に打ち出し、高齢、多選批判を物ともしない5回目の当選である。

 4年前の前回の区長選では、現職区長が8287票(得票率約49%)、自民・公明推薦候補は7023票(同41%)、共産推薦候補は1433票(同8%)、その他候補は322票と、比較的接戦であったが、なぜ今回、現職区長は65%を超える得票率を得られたのか。

成功した「都議会のドンvs改革派」という代理戦争の構図


 一番大きな要因は、支援に入った小池都知事陣営が、千代田区選出の都議・内田茂氏を「都議会のドン」として、守旧派対改革派の代理戦争の構図を描くことに成功したからだ。これにより有権者の関心が高まり、投票率が53.67%と前回(42.27)より11.4ポイント増えた。

 増えた票は、「勢いがあり、大義名分のある、改革派」と目される候補に行くのは選挙の常である。今回はさらに、自民党支持の6割以上の人が自民の推薦を受けていない現職区長に投票し(出口調査より)、大差を生んだ。

 こうした有権者の関心が高まっている時の選挙は、地滑り的な勝敗となる。

 典型的な例としては、平成17(2005)年9月の小泉内閣における郵政民営化選挙での自民党の圧勝、あるいは、平成21(2009)年8月の政権交代をスローガンにした民主党の圧勝などである。

 内田茂氏の影響力が大きい自民党東京都連は、千代田区長選を「不戦敗」とするわけにはいかず、地元の有力者や組織を固めていく「従来型の選挙」を展開し、石原伸晃経済再生大臣や丸川珠代五輪担当大臣、さらに多くの区議を動員したが、票差を大きく開けてしまった。

 小池陣営の「選挙の上手さ」はどこにあるのか。(続く)

文責=育鵬社編集部M

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