歪んだ歴史ではなく、本当の日本史を取り戻そう(韓国編②)

朝鮮総督府

朝鮮総督府だった建物

古代まで歴史を溯る

 古代の話でも、韓国の閣僚が、任那について日本が支配していたことを日本の教科書に書いているのはけしからんという。でも本当だからしょうがない。中国の正式の史書にも好太王碑にもそういうことが書いてある。  韓国は中国ともケンカして、高句麗を朝鮮人の国だった、漢字もつくった。孔子も朝鮮人とエスカレートする。もう、こうなってくると、さすがに、時間がたてばも気が付いてくれるとは期待できない。  むしろ、本当はこうだったと日本ははっきりいっていかないといけないと思うようになりました。これまで、日本は我慢してきたのだから、もうそういう考えでいいのでないか。それはこれまで我慢してきた唐こそ許されると思うのです。  だからといって、保守派の人にありがちな一方的な言い分だけではだめで、欧米人がなるほど日本人のいっていることがもっともと思ってくれないと仕方がない。それが本書の帯でいっている「世界が納得し、中韓も黙る」、つまり中韓から反論できないということ。  だから、日本人自身が自信をもって中国や韓国に対峙し、自己主張していくことが大事で、かりに朝鮮は古代から先進国だったといった時には、『魏志倭人伝』には朝鮮半島南部は遅れていると書いてあるというべきです。  また、朝鮮人は百済が日本に文明を伝えたといった場合、王仁博士は百済からきたといっても、彼はもともと山東省の人で、祖父までは楽浪郡の人。百済に逃げてきて日本にわたってきたし秦氏も中国人。日本は百済からの亡命者は受け入れたけど、百済在住の漢人意外から文明を伝えられたことはない。  米だって、最初に弥生時代に朝鮮半島にはいったのは、陸稲でしょう。大々的な水田耕作は中国の江南地方からも半島の沿岸経由で入ってきた。温暖な日本より先に稲作が盛んになるはずはない。ようは中国が進んでいて、彼らが先進文明を日本にもってきたのです。

日韓併合について

 日韓併合についても、最後には強い圧力をかけたのはたしかだが、大国の狭間で半島がひどい目にあったというのは違って、朝鮮王国の王族などが内紛で有利になるために、ロシア、中国、日本をそれぞれに使ったり、天秤にかけて争わせたから、みんな怒りはじめたという面もあることも事実だ。  アメリカとは桂タフト協定を結び、世界平和のために必要という共通認識のもとだったし、ロシア、中国も含めて日韓併合に反対していない。ある程度は強引にやったが、それでいったら米国がハワイを併合したのはどうだったのか。それよりははるかに悪質さは低いことは説明すると第三者である外国人はすんなりわかってくれます。  日韓併合は残念な歴史ですが、何から何まで日本が悪くて結果も良いことは何もなかった,悪辣な統治だったなどということを認めるべきではない。  2年前に習近平と一緒に朴槿恵がハルピンの安重根記念碑を訪れました。彼女は父と母はテロで殺されたが、それなら朴槿恵の両親を殺した犯人は英雄なのか、もしも、ウイグルやチベットの人が習近平を殺したら、英雄になるのか。  こんな危ないことをなんのつもりでやっているのか。テロ犯を顕彰するのは反日連携をアピールしたいあまり、天に唾をしている完全に間違った行動でしょう。そして、次の大統領選挙も左派が強いといわれており、日韓関係はますます悪くなるかもしれません。 【八幡和郎(やわた・かずお)】 1951年滋賀県生まれ。東京大学法学部卒業。通商産業省(現経済産業省)入省。フランスの国立行政学院(ENA)留学。大臣官房情報管理課長、国土庁長官官房参事官などを歴任後、現在、徳島文理大学大学院教授を務め、作家、評論家としてテレビなどでも活躍中。著著に『世界と日本がわかる最強の世界史』『皇位継承と万世一系に謎はない』(ともに扶桑社新書)ほか多数。
日本と世界がわかる 最強の日本史

世界史の中に日本の栄光と挫折はどう描かれるべきか? 世界が納得し、中国・韓国も黙る日本国家の正史。

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