ひろゆき「子供にネットを使わせるのは反対です」
― ひろゆきのネット炎上観察記 ―
【加害者が被害者になった!? いじめ動画投稿会見に異論】
長野県の岡谷工業高校で生徒間の暴力行為を撮影した動画がYoutubeにアップされ話題となった。同校の校長は、関係した生徒の個人情報が流れ、生徒に精神的なダメージもあることから「肯定、否定を含め情報発信を控えてきた」と説明。この説明にネット上では非難轟々。生徒に対し「加害者であって被害者ではないだろ」など容赦ない声が上っている
◆そもそも論ですけど、子どもにネットを使わせるのは反対です
近頃はネット上で自ら犯罪自慢(※1)をしている人が多いらしく話題のようで、ツイッターが『バカ発見器』と呼ばれていたりするようです。これは多くの人がネットサービスを利用するようになり、バカな利用者の数も増えてきたことで、どんなユーザー参加型のサイトであってもちょっと探せばバカが見つかるということになってきたと思うんですよ。
最近は未成年がバカなことをしているのが話題になることも多い気がしますけど、基本的に子供ってバカなことをするものなんですよね。間違いを起こした結果、怒られて成長したりするのが子供の特権であって、最初から大人のような分別のある子供ってのは存在しないし、そういう育ち方をしても、言われたことしかできない創造性のない大人にしかなれないと思うのですよ。で、子供の頃の間違いってのは、他人を殴ったり万引きだったとしても、親同士や親と店との話し合いという狭い世界で決着がつきます。んで、その経験をした子供が同じ過ちを繰り返さなくなるのが、教育だと思うのですね。
ところが、ネットが絡んできた場合、親同士や店との話し合いでは済まなくなる傾向があります。というのも、ネットで情報を見た人たちが犯罪自慢をしている人の個人情報を集める(※2)からです。んで、名前が出ちゃうと一生ネット上に残り続けたりします。どこにでもあるようなありきたりな名前ならまだしも、昨今流行しているキラキラネーム(※3)とかだと、珍しいのですぐに過去の過失が発見されて、大人になって苦労をする可能性もあるわけです。
こんなようにネットは使い方を間違えるとデメリットが大きいので、「みんなが持っているから」というそこらへんのゲーム機やら漫画やらと同じ理由で子どもに安易に使わせるのはどうかと思ったりするわけです。使わせるにしても、デメリットを子どもが理解して、親も何かが起きたら子どもの一生の枷となるリスクを理解したうえで、初めて許可を出すくらいのほうがいいかと。。。
ということで、おいらは子供が自由にネットを使うのは反対なんですが、一般的には違うんですかねぇ。。。
※1:ネット上で自ら犯罪自慢
最近では、置き引きをしたモノを売りさばいた女性がバイト先をクビになったり、飲酒運転を気軽に告白した学生が停学になるなど、数え上げればキリがないが、幸か不幸か当連載のネタは豊富に
※2:犯罪自慢をしている人の個人情報を集める
ネット上では『スネーク』とも呼ばれる。SNSなどの繋がりから、本人の名前や住所、所属などなど個人情報をネット上に開示されること。スネークの語源はコナミのゲーム『メタルギアソリッド』の登場人物が、潜入やどこかに隠れて盗み聞き等を行うことからきているとか
※3キラキラネーム
別称『DQN(ドキュン)ネーム』。漢字から読めないような、ものすごく特徴のある名前のこと。例:緑輝(さふぁいあ)・月夢杏(るのあ)・男(あだむ)・火星(まあず)・皇帝(しいざあ)・礼(ぺこ)
●西村博之(にしむらひろゆき)
元2ちゃんねる管理人で、ニコニコ動画の運営・管理人。締め切り前だというのに「会議中に暇だった」と原稿を書いてくださった真面目なのか不真面目なのかよくわからない35歳。「こんにちは。毎年12月は、体調を悪くすることが多いのですが、なぜか今年は何事も無く乗り切れそうな気がしている年の瀬だったりします」
撮影/根田拓也
西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』


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