最上階の住民の発言権は最強!高級マンションに君臨する暴君ボスママの恐怖政治
消費税率アップを控え、都心部で流行りの高層タワーマンションや、郊外のオシャレ住宅街の一戸建てに駆け込み需要が集まっている。しかし、そんな一生の買い物の先には、上層階の億ション住民の横暴や、先住民の陰湿なイジメが……。ご近所付き合いに悩む新住民たちによる、悲鳴交じりの証言を聞け!
【東京都】S区の高層マンション
◆最上階から見下され実行。暴君ボスママの恐怖政治
購入価格は1億を超える最上階に住む開業医であるA一家。そこの奥さんは、まさに暴君だという。同マンション2階住人の税理士・松村彩さん(仮名・35歳)は語る。
「最も高い部屋に住んでいるから、管理費も高いんです。そのため、管理組合の役員でもないのに発言権は最強! もともと、ペットは不可だったんですが、チワワを飼い始めたため、『今の癒しの時代、ペットは家族よ』などと理由をつけてペット可に。しかも2匹購入したので、上限が2匹に……」
暴君っぷりはさらに加速。駐車場についてもこんなエピソードが。
「最近の都心に住む人は、高収入でも車を持たない主義って少なくないでしょ。駐車場が余っているので貸し出して、修繕積み立て費に組み入れようという画期的な案が出たんです。でも、それも『マンション内の治安が悪化する』とギャーギャーわめいて反対し、結局、実現化していません」
そんな医師妻は自宅をサロン化し、料理教室などを開催。お気に入りの奥さまを集めては支配下に取り込んでいる。
「なかでもびっくりだったのが、管理会社を替えたこと。費用対効果が悪いから替えるべきだと言い張り、結局それまでの会社を切ってしまったんです」
とばっちりを受けたのたは、当時の管理組合長。
「さんざんこき使われたにもかかわらず、その家が普通の会社員の共働き家庭という理由だけでA夫人から嫌われてて……。奥さんはゲッソリ痩せていましたよ」
士業のためお気に入り枠に入れられている松村さんは、サロンに行くのが憂鬱で「第2土曜日になると胃痛がする」とうつむいた。
イラスト/子原こう
― 憧れタウンに潜む[新階級社会]を追う!【2】 ―
ハッシュタグ