更新日:2014年06月16日 21:09
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ローション2.5トンのヌルヌル大運動会に女性記者が参戦

ローション大運動会 何がしかの「○○まみれ」の経験を持つ人間が、この世にどれだけいることか。「アレ」な取材ならそこそこしてきた記者(20代・女)も、さすがに“ローションまみれ”は未経験。そんな折、大量のローションを使った運動会が開催されると聞き、参戦を決意。12月8日、海風が吹きさすぶ極寒の千葉県某所へ行ってきた。 ⇒【イベント写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/552375/lotionundou_03  参加者は78名の変わり者たち。赤・白・青・黄の4チームに編成され、チーム対抗で運動会を行った。自らのことはまるで棚に上げ、「この人なんで参加してるんだろ……」という視線を向けつつチームメイトと挨拶する参加者たち。うん、まだ心を開いてない人もいるね。  参加者のメンツを見ると、友達同士で参加したリア充臭漂う若者もいたが、お一人様という孤高の勇者がなんと3割も占めていたらしい。そして、記者含めた女性参加者が8名。
ローション大運動会

原液はかなり濃い。ぺぺ提供

 当初「1tのローション」というフレコミだったが、何がどう転んだか、主催者が用意したローションはなんと2.5t(水で薄めて利用)。大事なことなので繰り返します。はい、2.5tです。  いやもう、そこかしこで真冬の開催を恨む声が漏れていたのは事実。とりわけ、「なぜ屋外なのだ……」と。しかし、実際そこにあったのは笑顔と爆笑の無限ループ。私、みんなの笑い声しか覚えていない。  そもそも、なぜこのようなイベントが生まれたのだろうか? 主催の株式会社ハイは、企業の商品やサービスのPRイベントを仕掛けている企業。使命に「make the world high」を掲げており、ある社員の「ローションって楽しそうじゃん」という居酒屋ノリの思いつきから、初の自主イベントを開催したというわけだ。主催者はローションまみれになりながら、「世界に向けて日本のカルチャーを作りたい。このローション大運動会を、ゆくゆくはスペインのトマト祭りやイビサの泡パーティーのような存在に押し上げていく」と心意気を語っていた。冷笑することなかれ。彼ら、本気です。 ◆誰かが呟いた。「働かざる者ヌルヌルべからず」  とはいえ、全てが順風満帆というわけではなかった。当日は予想外の強風に見舞われ、スタッフが設営したマットがほとんどすっ飛んでしまったらしい。と、いうのが判明したのが運動会開催の2時間前。その知らせを聞き、それなりにまみれる覚悟をしてきた者たちからは落胆の声が。ただ、ここからが前代未聞の神対応。「申し訳ないので、参加費の1万円を全て返却させていただきます!」「……!」。5秒前とは打って変わって「ローション!ローション!」と雄叫びを上げる参加者達。  さらに、諦めきれない参加者たちは、現地に到着するやいなや誰からともなく復旧作業に臨んだのだ(お昼休憩を自主的に返上)。それはきっと、大赤字確定にも関わらず「開催」に臨んだ主催者の熱意が参加者たちを突き動かしたんだと思う。あと、きっとみんな一目見てみたかったんだ、2.5tのローションというやつを。  優勝チームに賞品なんてものはないが、異議を唱えるものはいない。なんせ日本初、いや世界初の「ローショニスト」という称号を与えられたのだから。それに「お2人はどこで出会ったんですか?」「ローション運動会です(キリッ)」なんて会話、世界中どこを探してもありえない。記者は思った。ひとたびローションにまみれてしまえば、性別も学歴も関係ない。なんなら名前だって知らなくていい。  で、まみれたくなった?ねぇ、まみれたくなったでしょ!?さて、株式会社ハイでは、第2回を来年夏に予定しているそう。来たれ!全国のローショニストたち! ⇒【イベント写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/552375/lotionundou_22 <取材・文/井上こん 撮影/林健太>
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