「自宅から夫と知らない女性が出てきて…」シングルマザーの女性が”薔薇とヘビの刺青”を入れた理由「自らへの誓いとして」
「大切な姫 守るため 戦うと決めた三銃士」――近く、はじめて楽曲を発表するアーティストがいる。みかんかれんさん(@mikankaren612)だ。愛らしい顔立ちと、肩と鎖骨あたりの刺青に目を奪われる。楽曲の歌詞に注目すると、彼女の人生の道程が浮かび上がってくるようだ。半生についてじっくり語ってもらった。
――SNSでは徐々にファンがつき始めていますが、この楽曲と同時に発表することがあると伺いました。
みかんかれん:曲を聞いてもらえば察しがつくのですが、私はシングルマザーなんです。現在2歳の子どもがいます。歌詞にある「姫」は子どものことで、この歌は、日々子育てをしながら奮闘するすべての人たちに宛てて書いたものです。
――ちなみにシングルマザーになった経緯などを伺ってもよろしいでしょうか。
みかんかれん:私は高卒から美容の専門学校へ通い、アイリストとして勤務していました。当時付き合っていた人はホストをしていたのですが、ほぼヒモのような感じでした。事情があって実家にあまり寄りつけなかった私は、家事に自信がなく、一緒に住むことで支えてもらっていた部分があります。それで妊娠するのですが、彼氏も含めて家族も大反対。でも私は「絶対に生むんだ」と決めていました。
――「事情があって」というのは……?
みかんかれん:私はシングルマザーの母親に育てられました。3歳のとき、父のDVや借金を原因として離婚したと聞いています。しばらくは祖父母と暮らしていましたが、小6のときに母が「彼氏と結婚をする」と言って、私たち姉妹を連れて彼氏のもとへ引っ越したんです。けれども、婚約破棄されてしまって……。それ以来、3人で暮らしてきました。ところが、母親がまた別の男性と再婚したんですが……。新しいお父さんとの折り合いが悪く、ひとりで家を出ることにしたんです。
――そして妊娠、出産をしたわけですね。
みかんかれん:彼氏は当時大学生だったので、保育関係の仕事を見つけて働くと約束しました。入籍もしたんです。しかし、私が里帰り出産をしているとき、いくつか不審な点があって。当時3ヶ月だった娘を抱いて、2人の住む家に戻ることにしました。すると、その家からパジャマ姿の男女が出てきて……もちろん男性のほうは旦那です。
――修羅場すぎます。
みかんかれん:それがきっかけで離婚をして、現在はシングルマザーになりました。いろんな人から「堕ろしたほうがいい」と忠告をされましたが、日々成長していく我が子をみていると、心底から「生まれてきてくれて良かった」と思います。ただ、現実にはお金を稼いだりしないといけないので、やり場のない思いに駆られることはあります。たぶんそれは、子育てを頑張っている人たちも同じだと思います。そんなときに聴いてほしいと思って、今回曲をリリースしたんです。

みかんかれんさん
シングルマザーになるまでの経緯は…
里帰り出産を経て、帰宅したところ…
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ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
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