30歳にしてグラビアで大ブレイク、まさに世のアラサー女性の希望の星ともいえる存在の壇蜜。実は今回のドラマ化は、『アラサーちゃん　無修正』第1巻の巻末で作者の峰なゆかと対談を果たした際、峰が「壇蜜さん主演で映像化を！」とラブコールを送ったことがきっかけになっている。夢が現実となった2人が、改めて「アラサーの胸の内」を語り合った。 ◆壇蜜 × 峰なゆか 特別対談【後編】
「肉便器ちゃんは下卑たことばかりする羽目に」 ⇒【前編】「アラサー女子の胸の内」https://nikkan-spa.jp/682528 峰：そもそも『アラサーちゃん』って、自分がモテる道をつくるために描き始めたんですよ。私自身が実際にアラサーになったときのために「ほら、アラサー女性ってこんなにかわいいんだよ？」ってアピールしておきたくて。でもこの気持ちが全然理解されない。特に男性からは「怖い」「むしろビビらせてる」とか言われる（笑）。 壇：私はアラサーちゃんよりも、肉便器ちゃんのほうが生活に密着した「あるある」を実践していてかわいいって思っちゃう。よもぎ蒸しパンツとか、局部にドライヤー当てたりとか（笑）。 峰：あれを「かわいい」って言われたのは初めてですよ！　ある意味、すごくレベルが高い（笑）。自分のかわいいエピソードはアラサーちゃんに入れるので、代わりに肉便器ちゃんがいつも下卑たことばかりする羽目になるんですよ。 壇：いや、ナプキンにたかる小バエで反省しちゃってるの、かわいいですよ（笑）。出すぎちゃったエピソードをあえて自分から話して反省してるっていうのは、私はすごくかわいげがあるように感じる。男性はそこまで見ないからわからないんですよ、きっと。 ⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=685133 峰：わー、うれしい！　でもそうやって私生活を切り売りしてるから、「ネタにされそう」って身構えられちゃうんですよね。 壇：ネタにするということは、俯瞰できているということですからね。常に客観的に観察されてると思うと、男性の場合はますます自信がないと近寄ってこれない。 ――まさに「モテ」と「自我」の間で悩む瞬間ですね。壇蜜さんはそういう経験はありますか？ 壇：親が送ってくれる服が、背中をリボンで留めるタイプの服だったりするんですよ（笑）。 峰：それ、ツラいですね……。 壇：万が一、カレからそれを贈られても、素直に喜べないのは「自我」ゆえなんだろうな。 峰：同年代の男のコと付き合ったときに、好きな服装を聞くと、みんな大学生のころから好きなタイプが更新されてないんですよね。 ⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=684124 壇：ニーハイ、バルーンスカート、サマンサタバサみたいな。 峰：あと、Tシャツにデニムのショーパンみたいなパターン。 壇：それ、30代でやっていいのは台湾の女性だけですよ。 峰：一方で、ものすごい大人の女としてのアラサー像を求められることもあるし。世間のイメージする30代女性像と実際の自分との間にズレがある。みんなフィクションとしてのアラサー女性と話をしてるんじゃないかな（笑）。 壇：そうですよね。みんながみんな、女子会で彼の悪口言って、婚活で目の色を変えてるわけじゃない。そういうのはみんなフィクションだと思ってほしいです。 峰：だから最近はとにかく「女って怖い」って言われると、2秒くらいでキレることにしてます（笑）。 壇：2秒は待つんですね（笑）。 ※TVドラマ「アラサーちゃん 無修正」は金曜深夜0：52～（テレビ東京、テレビ大阪ほか）放送中 http://www.tv-tokyo.co.jp/around30chan/ 【壇蜜】 ’80年生まれ。’10年に週刊SPA！でグラビアデビュー。’12年『私の奴隷になりなさい』で映画初主演。『アラサーちゃん　無修正』で地上波連続ドラマ初主演を果たした 【峰なゆか】 漫画家、ライター。女性のSEX観を的確に分析した作風が人気で、各誌で活躍中。週刊SPA！の連載をまとめた『アラサーちゃん　無修正』はシリーズ累計26万部突破 取材・文／倉本さおり ― 美女がハマる『アラサーちゃん』大研究【2】 ―