スクールカーストが逆転する!? アラサー同窓会の悲しい現実
この正月、30代の筆者は久しぶりに地元で開催された中学校の同窓会に出席した。何年ぶりに、なかには中学卒業以来、十数年ぶりに会う旧友たちと酒を飲みかわし、楽しい時間を過ごした。だが、そこでちょっとした“違和感”を覚えたのである。その違和感とは何だったのか……。そこで、アラサー世代に同窓会について聞き取りを行ったところ、何となく違和感の正体が見えてきた。
20代の頃の同窓会では、学生時代と見た目もそこまで変わっておらず、仕事や収入も大差なかった。モテたヤツはモテたままだし、陰キャは陰キャのままだ。しかし、30歳を過ぎれば、だれもが人生紆余曲折を経て、状況が大きく異なってくるのだ。
「同窓会のたびに厳しい現実を目の当たりにし、オッサンになったんだなあ、とため息が出る思いです」
長野県在住の会社員・吉本さん(仮名・32歳)が同窓会のたびに感じる現実、それは友人たちの「頭髪」である。自身も20代の頃に比べれば毛髪の一本一本が薄くなりはじめているが……。
「中学時代はバスケ部のキャプテンを務めて県大会ベスト4、東京の大学に進み国家公務員という同級生がすっかりハゲ上がり、みんなから笑われていました。昔はクラスいちのモテ男だったのに……。どんなに頑張っても、いい生活をしていても、ハゲというだけで茶化されて、まるで道化みたいになってました。本人もネタにしていましたが、ふとした瞬間に悲しい顔をしてましたね」
中学卒業後、20年も経てば、そりゃあ見た目も変わるだろうし、見た目がすべてでは決してない。ハゲが面白い、という発想は中学生のノリそのままだろう。それでも頭髪についてはアラサー男子の多くが不安視するのも頷けようか。
さて、同窓会と言えば、旧友の女性たちとの再会を楽しみにしている男性も多いのではないか。美人だったあの子の美しさに磨きがかかっていたり、地味だったあの子がとんでもない美人に変身していたりすれば、野郎どもは一気に盛り上がる。しかし、アラサー同窓会では、そういう楽しみはすでにないのだという。どういうことか?
島根県在住の主婦・村上さん(仮名・29歳)がこう話す。
「同級生のうち、ほとんどの女性が結婚して子持ち。再会して不倫……という話がないわけでもないのですが、男どもが取り巻いていたのは、バツイチの同級生でしたね。学年でもトップ3に入る美人のA子は、関西の有名私大を卒業し結婚したそうですが、その後離婚して島根に帰ってきていました。同窓会ではそんなA子の周りに、既婚の同級生が群がっちゃって。私たちからすると、“不幸なA子”でしたが、モテてうれしそうにしているA子の姿を見て、ちょっとイラつきましたね。また、バツイチ女なら不倫しやすい……そんな男たちの欲望にも寒気がしました」
女性同士の「やっかみ」もあるのかもしれないが、バツイチ女性が人気、というのはアラサー世代の同窓会ならではの光景なのか。
クラスいちのモテ男がすっかりハゲ頭に…
バツイチ女性が男性陣から人気
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