住みたい街1位に「恵比寿」がランクインした理由【コラムニスト木村和久】

― 木村和久の「オヤ充のススメ」その95―

 毎年行われている、住みたい街アンケートってご存知だろうか。これは新築マンションポータルサイトの「MAJOR7」がやっているんだけど、今年は栄えある1位に恵比寿が、7年連続1位の吉祥寺をおさえての快挙となった。

恵比寿 個人的な感想を言わせてもらえば、とっくに最初から圧倒的差で恵比寿が1位なんだけど、あそこらへんは区分が細かいから、周囲に票を取られていたのだ。ベスト20位には、恵比寿の隣の代官山、広尾、中目黒がランクインして、合算するとぶっちぎりの恵比寿エリア1位となる。

 以前、恵比寿南3丁目に15年間、事務所を構えていた。けどマンションには代官山って名前が入ってる。じゃオレのオフィスは、恵比寿にあるの? 代官山にあるの? どっちってことになる。住所表記の恵比寿は凄く広いが、代官山町は、ほんと小さな区画だ。けどマンション名で代官山を探すと、代官山ブランドの威力か、ここがなんで代官山なのってぐらい多い。どこかの国が遠い海を領有権主張してるぐらい、離れたところが代官山と名乗ってますからね。

 というわけで、恵比寿生活が長かった者の恵比寿ガイドを少々。とにかく若いお姉ちゃんに、恵比寿で会おうというと100%断らない。渋谷は認知度は高いけど、実際使うとなると、ごちゃごちゃしているし、レストランとか子供っぽいしで用をなさない。その点、渋谷の隣の恵比寿は実用性があり、年齢層も大人で、すこぶる人気だ。山手線の乗降客男女比で、恵比寿は女性比率が1番というデータが、女性人気を如実に物語っている。

 今じゃ六本木のキャバクラのスカウトが恵比寿駅で勧誘しているし、隠れ風俗の多いのも恵比寿だ。え~こんな立派なマンションなのに~と思って訪ねると、そこが怪しげなパーティをやっていたり、カップル喫茶だったり、出会い系の店だったりすることが、ままある。女性も恵比寿だと通いやすいし、まさかオサレな恵比寿にいかがわしい店があるとは思わないでしょ。恵比寿をひとりで歩いていても、誰も怪しまない。これが若い女性1人、五反田を歩いてみなさい、風俗嬢と思われるかもしれない。もちろん夜の六本木を女性が歩いていたら、キャバクラ嬢って思いますわな。

 恵比寿は男女を問わず、住むには最高の場所だ。買い物もスーパーがピーコックを中心に結構あるし、定食、ファストフードも充実しているし、気張らない生活ができる。気が向けば、すぐにサードパーティ的なアサイージュースにパンケーキ、オーガニックサラダを食べたりもできる。安い居酒屋もあるし、人気レストランも数限りなくある。もちろんミシュランに載ってる店もありで、飲食のバリエーションが実に広い。

 そして男目線でいうと、キャバクラの類もそこそこある。もちろん、誰かと盛り上がって、事を致すとなったらラブホテルも3軒あるから大丈夫。どうです、デートにも最適でしょう。渋谷で盛り上がって、道玄坂のラブホ街に行くのって、なんかモロ分かりで、恥ずかしいですよね。その点、恵比寿は意外感があり、ホテルに行く直前まで、女性も気づかないから、事を運びやすい。

 全て万能だけど、問題は家賃が高いことだ。そこそこ優雅な生活をするなら、1LDKは欲しい。15年間は50平米のところにいたから、スペースにゆとりがあった。その後、リーマンショックの影響で25㎡の所に移ったけど、なんか恵比寿で、この狭さは、ちょっと嫌だなと思って、半年で引越した。

木村和久

木村和久

 人それぞれ価値観があるから、なんとも言えないが、別に住まなくても、たまに恵比寿に行けば事足りて楽しいと思う。そもそも住みたい街のアンケートであって、住んでる街の話じゃないから。個人的な結論を言えば、恵比寿は女性とデートして口説く街、それに尽きますな。

■木村和久(きむらかずひさ)■
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦

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