アン・ハサウェイはロバート・デ・ニーロを見習うべき!? ハリウッドセレブの我がままに救われたコラムニストの話
―[木村和久の「オヤ充のススメ」]―
― 木村和久の「オヤ充のススメ」その93―
先日の、アン・ハサウェイが朝食を4回作りなおさせたニュースには、笑えたんですけど。しかも、日本向け商品の撮影での話と来たもんだ。これは「アン・ハサウェイが機嫌が悪くなると、プラダを着た悪魔になる」というキャラ作りで、やっていると好意的に解釈したい。つまり、次はスニッカーズのCMを狙ってるんですな。ほんまいかな。
ハリウッドセレブの我がままは、今に始まったことではない。正確にいうと、全ての決定権は、ハリウッドセレブ側にあり、プラスイメージの我がままも、たまに存在する。ここでいい方向に変えてくれた、エピソードをひとつ。丁度公開中の「マイ・インターン」で、アン・ハサウェイと共演している、大御所ロバート・デ・ニーロとのエピソードだ。
実は相当前だが、私はロバート・デ・ニーロにインタビューしたことがある。わざわざハリウッドまで行って、たった5分間のインタビューに、待機を入れて1週間かかったのには、参りましたが。オーダーして来たのは某青年漫画誌で、でっかくグラビアで載せたいと言う。けど取材はテレビ用のムービー以外受け付けてない。ビデオカメラマンがいて、そのビデオインタビュー中に、記念写真を撮って、好きなことを聞けばいいと理解した。だからデ・ニーロ様のスケジュールが出る間は、ユニバーサルスタジオで遊んでいたのだ。
ようやく呼び出されて、フォーシーズンホテルに行くと、意地の悪そうな秘書というか、エージェントがいて、細かく注意事項を言ってくる。「個人的な行動は絶対しないでください。スチール写真は使用禁止、記念写真などはもってのほかです」という。うへ~あかん。最初からスチール写真ダメ出しじゃん。こっち側についているエージェントのおばちゃんに言わせると「これはよくあること。本人に写真撮っていいと、言わせればいいのよ」だと。じゃどうやってロバート・デ・ニーロの機嫌を良くさせるか?「面白い質問をしたら、いいかも」って、わずか5分ですぜ。何を聞けばいいやらだ。
そうこうしているうちに時間がやってきた。ロバート・デ・ニーロは神経質なのか、リステリンみたいなうがい薬で、喉を潤していた。部屋が乾燥しているのか。とにかく気難しそうな印象だった。正直言って、なんら細かい打ち合わせはしてない。さあ第一の質問だ、無難に「作品に出た感想は?」と聞いてみた。これが、もう通訳された段階で、デ・ニーロがすげえ嫌そうな顔をしているのが、如実に分かった。そりゃそうだ、毎回同じ質問をされるんだよ。嫌に決まっているじゃん。
嫌そうにしぶしぶ答えるデ・ニーロ。もう最悪の状況で、次がラストチャンスだ。デ・ニーロが出ていた映画が「ザ・ファン」という野球ものの映画で、なぜかバットで人を殴ったりしている。そこを突っ込めばいいか「デ・ニーロさん、あなたは今回バットで人を殴ってますね。以前のアルカポネでも殴ってますけど、殴り方に違いはありますか?」と、やけくそで聞いてみた。

木村和久
―[木村和久の「オヤ充のススメ」]―
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』
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