六本木イルミネーション対決「ヒルズvsミッドタウン」の勝者は?【コラムニスト木村和久】
―[木村和久の「オヤ充のススメ」]―
― 木村和久の「オヤ充のススメ」その99 ―
六本木に通って5年になりますかって、キャバクラじゃないですよ。日頃六本木でデスクワークをしており、その仕事帰りに、イルミネーションウォッチをしたので報告します。
まずは六本木ヒルズ、有名なけやき坂のイルミンーションの点灯は、夕方5時から。ほぼきっかりに始まるので、彼女を連れて来て「いいかい、目を瞑って」、なんて言ってから、5時の点灯で目を明けさす芸当も可能です。初めての方にはウケるかもよ。
けやき坂のイルミネーションのビューポイントは、けやき坂をまたぐブリッジや、ルイ・ヴィトンのブテッィク前から、東京タワーを見ること。イルミネーション洪水のなか、センターに浮かび上がる東京タワーは絶景で、安藤広重が今いたら、浮世絵にしたんじゃないですか。そうそう、ヴィトンの斜め向かいには、ハートマークがごっちゃり固まった、とてもロマンチックな撮影ポイントがあるので、そこもお見逃しなく。
イルミネーションのタイプは、スノー&ブルーの寒色系とキャンドル&レッドの暖色系の2パターンがあり、数分おきに繰り返します。ハートもイルミネーションに連動してブルーと、レッドに点灯しますが、やっぱりハートはレッド系が似合います。ここはスマホで写真撮りまくりですね。
ぐるりとけやき坂を歩き、一番坂の下に辿り着くと、唯一入れそうなスターバックスを発見してホッとすることでしょう。下調べをした方なら、そこよりは、ヴィトンの裏側にある「トラヤカフェ」がオススメかな。
先ほどからヴィトンの前とか後ろとか言ってますが、このルイ・ヴィトンのブティックはあまりにも巨大で、とても目立ちます。舞い上がっている彼女が、「見るだけだから~」と言って突入し、「やっぱり欲しくなっちゃった」と、おねだりしてくるかもしれません。だったら店が閉まってる時分に行けばいいと思うでしょう。ところがこのブティック、通常で21時閉店、週末は23時閉店ですから。いや~夜店みたいに開いているので、気が抜けません。以前私も安心しきって、キャバ嬢を放牧してたら、ヴィトンに居座り出てこない。泣く泣くカードを切ったことがあります。けやき坂の魔力おそろしや~。
一方、東京ミッドタウンのイルミネーションは、毎度お約束の芝生広場に、電飾の花畑を煌びやかに展開しています。正面エントランスにあるツリーはこじんまりだし、北寄りの小川が流れている緑道風の箇所も、イルミネーションは静かめ。六本木ヒルズが動的な「ストリート」イメージなら、東京ミッドタウンは静的な「パーク」イメージなんですか。ヒルズは商業施設が借景として重要な効果をもたらし、派手に感じます。ちなみに某イルミネーション雑誌の全国ランキングでは、ミッドタウンが5位、六本木ヒルズが6位となっています。
そうか、ミッドタウンの方が人気なのか。静かで落ち着いているからと、認識を新たにして、芝生広場のイルミネーション、「スターライトガーデン2015」を観賞します。宇宙イメージですか、カッコ良かったです。そしてイルミネーション終了時に、スポンサー名がでっかく浮かび上がります。「TOSHIBA」って、あの東芝ですか。今年不正会計処理で世間を騒がせた企業が、でっかく名前を出しますか。逆にマイナスじゃないんですか。まあ東芝は三井グループだから仕方ないかなって、そういえばミッドタウンは三井不動産がやっているんだった。こちらの関連会社も杭打ちデータ改ざんで、イメージが悪いんじゃないですか?
そんなわけで、ミッドタウンでは、故・川島なお美さんの旦那さんがやっている「トシ・ヨロイズカ」の応援でもしましょうか。イートインができなくても、せめてお土産を買ってあげましょう。
個人的には、今年の六本木イルミネーションは、派手さとマイナスイメージがなかった六本木ヒルズの圧勝に思えました。皆さんも行ってどっちが素敵か、確かめてはいかがでしょう。
■木村和久(きむらかずひさ)■
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』
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