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式根島に移住した30代女性が明かす、離島暮らしのリアル「ヘリで本島の病院へ搬送」「同世代がいなくて“出会い”がない」

 伊豆諸島に属する式根島。徒歩約2~3時間で一周できるコンパクトさや岩に囲まれた円形の入り江、豊富な露天風呂などが特徴の小さな島だ。  そんな式根島の魅力に惹かれ、東京での仕事を辞めて一人で移住したのが、竹村純菜さん(愛称:むーさん)。前編の記事に引き続き、後編では、1日の暮らしの流れや病院や商店などの施設事情、島ならではの人との距離感などについて聞いた。
むーさん

むーさん

朝6時に起床、22時には布団に入る

――島の暮らしで生計はどう立てていますか? むーさん:商店とレンタカー屋でアルバイトをしています。それぞれ週に3回入っていて、それ以外の時間で畑仕事をしている感じです。 ――1日の流れはどんな感じですか? むーさん:朝6時に起きて畑仕事をして、その後にアルバイトに行きます。商店もレンタカー屋も、朝8時半から夕方の6時か7時くらいまで仕事をして、その後は島の人たちで小学校の体育館に集まって、バレーボールやフットサルを楽しんでいます。小学校と中学校が1校ずつあるのですが、小学校の体育館を借りています。平日も休日も1日の流れはほとんど変わりません。バレーボールやフットサルがない日は22時には布団に入っていますね。

水道・光熱費や、食費はどれぐらい?

むーさん

月々の出費は本島とあまり変わらないそうだ

――小学校と中学校が1校ずつあるとのことですが、中学校を卒業したら本島の高校へ進学するのですか? むーさん: そうですね。本島(東京都)の高校へ進学する子が多いです。あとは隣の新島に高校が1校あるので、連絡船を利用して通学していている子もいます。 ――水道・光熱費は本島に住んでいた時と比べていかがですか? むーさん:本島にいる時とそれほど変わりません。食費に関しては本島にいた頃に比べて少し高いと思いますが、家賃が安かったりするのでトータルではあまり変わらないかなと。ただ、本島だと電車やバスに乗ったりして交通費がかかりますし、そういうものも含めると本島の方が高かったような気がします。
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アキレス腱を切った時は船で本島の病院へ
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千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界を経て起業。「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ・ニュース系メディアで連載企画・編集・取材・執筆に携わる。X(旧Twitter):@buhinton
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むーさんX:@shimaga_no1 式根島(有)おくやまInstagram:okuyama_shikine