更新日:2022年06月29日 09:28
デジタル

スマホ1台を酷使して2年ごとに買い変えるのをやめないか【コラムニスト木村和久】

― 木村和久の「オヤ充のススメ」その106 ―  最近、スマホと併用している、ガラケーを7年ぶりに買い変え、あまりの機能の多さにびっくりしたなもう状態になっている。もともと、約20年前からドコモと契約していたガラケーだが、iPhoneの発売を開始したとき、当初ドコモでは扱っていなかった。だから、ソフトバンクのiPhoneを新たに買い、従来のガラケーはそのままで、2台持ち生活をやっている。これが案外、便利なことが多い。 スマホ1台を酷使して2年ごとに買い変えるのをやめないか だいたいガラケーには、おさいふケータイがついているから、電車に乗る時はスイカを使えるし、コンビニでの買い物はIDを使うから、小銭を持つ必要がない。最近のガラケーはWi-Fi付きもあるし、当然SNSやPC画面も見れるので、スマホとの境界線がほとんどない。大きさもポケットサイズで、男性ならズボンのポケットに入れて歩ける。持っているiPhoneも小さめの5Sだから、両方ポケットに入れての、手ぶら移動が可能だ。加えてガラケーは電池の持ちが良くて、充電忘れもトラブらない。2~3日、充電をしなくても、大丈夫だから恐れ入る。  じゃ最新スマホはいらないじゃん。そうは簡単に、いかないのが世の常だ。スマホはスマホで多機能なことが、いっぱいある。まずゲームができるし、音楽も聞けるし、動画が見れるし、カーナビになるし、チケットは取れるし、画面がガラケーよりでかくて、タッチパネルだしと使い勝手がいい。そもそもスマホを持っていないと、カッコ悪いですから。  ただ言いたいのは、全てスマホに仕事をさせるってどうなのよと思う。個人的な感触でいうと、SNSやゲームは、今がピークで、今後やる人と、やらない人に分かれていくと思う。ゆえにスマホ依存の生活を脱却すれば、2年縛りの契約終了後、即座に新製品に買い変える必要がなくなるというものだ。  今年からスマホのキャリア乗り換えは、実質無料という制度も変更になる。そうなると、「乗換えわらしべ長者効果」はなくなり、キャリア乗り換えをしても、金銭面での恩恵は少なくなる。  賢く使うには、スマホのメンテをマメにすることだろう。ちょっと古くなったiPhoneで大事なのは、電池の交換だ。けどiPhoneは、電池の交換が面倒である。つまり個人では出来ず、ストアに持って行かなければならない。最近電池の消耗が激しい、しかも電池が膨張して、画面が浮き出てくる。そんな状態の人が多いんじゃないですか。それで丁度2年ぐらいたって、電池交換に出すなら、いっそ新機種買おうかなとなる。それが楽しい人はいいけど、しんどい人は、スマホをあまり使わない作戦に切り替えよう。  具体的にどうするか? サブでガラケーを持つのもありだが、理想は家にWi-Fi付きのタブレットを用意することだ。ケーブルテレビの契約などで、無料で貰える場合もあるけど、買ったとしても、通信料は従来の家庭用Wi-Fi代に含まれているので、月々の出費は増えない。かくして家での作業は全てタブレット、さすれば外出時は、必要最小限のことをすればいい。これ1回タブレットの生活をすると、辞められないですよ。あの超デカい画面に慣れると、スマホ画面が、見づらく感じますから。  かくしてスマホは、あまり使わなくなり、買い変えが頻繁に起こらず、4年ぐらい持つようになり、バンザイめでたしとなる予定だったが、どうも雲行きが怪しい。隣の国、中国最大のスマホ工場を持っているフォックスコンの従業員は、120万人とも言われている。もしみんながスマホの2年買い変えを4年にしたら、ざっと60万人が職を失う計算となる。そうなると中国のGDPはまた下がり、不況が日本を直撃する。
木村和久

木村和久

「風が吹くと桶屋が儲かる」じゃないが、スマホを買い控えると、日本が不況に陥るってありえないんですけど。世界経済は、スマホ屋とゲーム屋が支えているのが、よく分かったっす。世界が大不況にならないために、2年ごとにスマホを買い変えせざるおえないのか~実のところ世界経済は、巨大な自転車操業だったんですね。 ■木村和久(きむらかずひさ)■ トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』
おすすめ記事