富裕層の金銭感覚に変化!? 両極端なものに出費するのはなぜか【コラムニスト木村和久】
―[木村和久の「オヤ充のススメ」]―
― 木村和久の「オヤ充のススメ」その105 ―
この間、高級住宅地の広尾を散歩していたら、スーパーマーケットのワゴンに、薪がさりげなく置いてありました。まさか都内で、暖炉にくべる薪が売られているとは、びっくりしたなあもう。「ファイアウッド」って書いてあったから、外資系のエリート社員や大使館関係者向けですか。とにかく暖炉のある家に住んでいるのは間違いないでしょう。都心に住みながら暖炉の火で暖まる生活ができるって、このうえない贅沢ですね。
これがドラマ「北の国から」の舞台となった、北海道の富良野あたりじゃ、薪なんて山から拾って来るか、たとえ買ったとしても、恐ろしく安い値段でしょう。そもそも「北の国から」に登場した五郎さんの家は、石でできた手作りだし。どっちの暖炉の生活が幸せかなんてことを、比べる気は毛頭ないですが、世の中には両極端な事柄が、結構多いなと、改めて気づかされます。
例えば最近流行のトライアスロンですが、あれにとてつもなくお金かける人と、そうでもない人との差が激しいようです。屋外のロード系のスポーツは、ホノルルマラソンの日本人の大量参加あたりから、お金の匂いがプンプンしましたけどね。その最たるものがトライアスロンと言えます。
よく宮古島とかで行われるけど、どこから行っても、交通費がかかります。しかも、自転車は自前だし。自転車と言ってもママチャリじゃないですよ。一台100万円ぐらいする高級外国製バイクってやつを、スペアを含めて2台空輸する方もいます。この段階で、なんじゃこりゃでしょ。予算の少ない方は、当然自転車を借りる、あるいは安いやつで補いますが、ピンとキリじゃ、お金のかけ方が雲泥の差となります。
しかもお金持ちは、全くレースに参加しない美人の彼女や、気のおけない仲間たちを引き連れ、バーベキューパーティなどで盛り上がるのが、お約束です。
どうも世の中はストイックなスポーツに対して、お金や時間をかける傾向が強いようで、IT系ベンチャー社長とかが、好んで参加したがるみたいです。
要するに昔は、お金を持っている証が高級外車や高級舶来時計、高級マンションでしたが、フェラーリを買って六本木ヒルズにオフィスを構えると、なんか調子こいてるように見えて、風当たりが強くなります。そこでモノ自慢をするより、お金と手間をかけて、スリムで強靭なボディ作りをしたほうが、クールじゃないかと考えたのです。
そもそもスマートな体型というのは、凄い貧乏か、お金持ちかの両極端に分かれます。今お金持ちの間で流行っているのは、数十万円かけて食事制限などの管理をしてもらい、加えて適度な運動をして痩せるダイエットです。
以前、取材で合宿制のダイエット道場に行ったことがあります。仕事だからタダで高級ホテルに泊れると喜んで行ったはいいが、食べれるものは野菜ジュースとかスープばっかりでした。普通の考えじゃ、ふざけんなよですが、そうでもしないと痩せないですからね。日常生活では、自己管理ができないから、お金を払って制限してもらう、そういう考えが当たり前になりつつあります。

木村和久
―[木村和久の「オヤ充のススメ」]―
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』
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