Jリーグを「トラッキングデータ」で楽しむ! 生配信でデータ化する最新技術の裏側
プレーする側だけでなく、見る側にも大きな変化をもたらす、スポーツのトラッキングデータ。その裏側と楽しみ方に迫った。
今やスポーツを語るうえで欠かせない存在となったデータ。ここまで重要視されるようになったキッカケはなんだったのだろう?
「スポーツ界のデータ分析において大きな転機となったのは、’03年に発表され、映画化もされたノンフィクション小説『マネー・ボール』だと思います。’70年代に提唱されたセイバーメトリクスというさまざまなデータを基に選手の能力を数値化する指標を取り入れ、旧来の価値観とは違った視点でチームを編成したことが話題となりました」と語るのは、スポーツのデータ解析や配信を行うデータスタジアムの金澤慧氏。そんなスポーツ界で、今もっとも注目されているのが、トラッキングデータと呼ばれるものだという。
「簡単に言えば選手の走行距離やボールの動きを指すもので、画像認識、レーダー、センサーと大きく3タイプのシステムで収集されます。MLBでは’07年からトラッキングシステムの導入が始まり、翌年には全球場に設置されました。サッカーでも’10年の南アフリカW杯で全試合に導入され、そのほかバスケット、ラグビーなど多くのスポーツで利用されています」
最新技術を駆使したトラッキングデータの裏側に迫った。
走行距離やボールの動きをデータ化
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