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眠気のレベルを教えてくれる…etc. メガネ型ウェアラブル「JINS MEME」の特徴

スポーツ系のウェアラブルガジェットが増え続けるなか、メガネブランドが開発したことで話題を呼んだJINS MEME。実際に使用し、その特徴を解剖した

ポイント:カラダ年齢の可視化


 JINS MEME APPには「カラダ年齢」を測るためのモードもついている。パラメータの種類は活動量、姿勢、安定性の3つで、アタマ年齢と同時にセンシングすることが可能だ。

 体の運動量から年齢を算出するモードなだけあって、デスクワークに集中しているときに使うとあまりの老化っぷりに驚くかもしれない。しかし、JINS MEME APPは定期的にデータを取得し、過去1時間分のデータからスコアを算出しているため、机から離れられない時間帯のカラダ年齢は下がりがちなようだ。

 実際、凝り固まった体をほぐすためにストレッチをしたり、気分転換に周囲を散歩すると、みるみるうちに活動量のスコアが上がっていく。さらに歩き方やストレッチ時のバランスに気をつけると姿勢や安定性のパラメータのスコアも改善し、カラダ年齢は若返った。

 残念ながらJINS MEME RUNなど、複数のアプリを同時に使うことはできないが、通勤通学時の徒歩や散歩であれば、JINS MEME APPの姿勢&安定性で歩き方のブレをある程度把握できそうだ。

ポイント:眠気の発見


 車を運転することが多い人にとって便利なアプリもリリースされている。それが「JINS MEME DRIVE」だ。これはJINS MEME ESでのみ使えるアプリで、眼電位センサーがまばたきや視線の変化から眠気のレベルを教えてくれるというもの。スポーツシーンに限らず、アプリによって多彩な使い方ができるところもJINS MEMEの特徴だ。

 眠気レベル判定の閾値は大手運送会社・鴻池運輸の長距離ドライバーの実証実験により定められており、「順調」、「すこし眠そう」、「とても眠そう」の3段階に分けられている。

 実際に使ってみると、段階が変わるごとに通知され、「とても眠そう」になると、アラートとアナウンスが鳴ってJINS MEME DRIVEが休憩を促してくる。いくら早く目的地にたどり着きたいと思っても、事故の可能性を高くしてしまうと元も子もない。特に一人で運転する機会が多い人にはかなり役立つだろう。一般的に長距離運転を行う際は2時間ごとに休憩を入れたほうがいいと言われているが、体調次第ではもっと早く停車してコーヒーを飲んだりストレッチをしたり、仮眠をとったほうが、より効率のいいドライビングが行えそう。別途、ヘッドライトのまぶしさを軽減するドライブ専用レンズと組み合わせられるのもメガネブランドならではだ。

まばたきの回数や目の動きで眠気を測定

まばたきの回数や目の動きで眠気を測定

 また、JINS MEME DRIVEではGPSの情報と併せてどの位置を走行中に眠気がきたのかのヒストリーも残せる。日々営業車で定期ルートを走る人であれば、自分のライフスタイルと見比べて、眠気がやってくるタイミングを把握できるようになるだろう。

 ただし、難点としてはセンサーやバッテリーが入っているため、テンプルが長く、バイクでヘルメットを装着しているときにはかけづらそうなことが挙げられる。防水面も含め、オールラウンダーではないということは覚悟したほうがいいかもしれない。

ポイント:先制医療分野での期待


 実際に使うと思わぬ使い道もあったJINS MEME。眼電位センサーの新たな活用法も考えられている。東北大学の川島隆太教授は目や頭の動きから、脳の働きを推測することが可能だと考えており、ユーザーの眼球の動きを収集すれば、認知症などの早期発見に役立つのでは、という発言をしているのだ。

 すでにGoogleはウェアラブル血糖値測定器を開発中、アップルもApple Watchの心拍測定機能を使った医療アプリを発売している。ウェアラブルガジェットが先端医療分野で活躍する未来はもうそこにきているのだ。

 今後、新たな連携アプリなどが発表されれば、JINS MEMEも先制医療分野で必要不可欠な存在となるかもしれない。

取材・文・撮影/武者良太
― JINS MEME使ってわかった5つのポイント ―




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