更新日:2022年07月07日 18:54
スポーツ

Jリーグを「トラッキングデータ」で楽しむ! 生配信でデータ化する最新技術の裏側

サッカー

Jリーグ

リアルタイムでデータが楽しめる

 出場選手や得点を決めた選手、パスやクロスの本数など、サッカーにはさまざまなプレーのデータがあるが、トラッキングデータは選手の動きに関するデータである。 「具体的には選手の走行距離や加速度、スピード、移動のエリアなどです。選手個別ではストップ、ウォーキング、ジョギング、ランニング、スプリントと5段階の速度で、それぞれどれくらい走ったかなどのデータが取得できます」(データスタジアム・細田氏)  Jリーグでは昨年から明治安田生命J1リーグ全試合のトラッキングデータを取得し、公式サイト上で各試合、選手ごとの走行距離とスプリント回数を見ることができる。 「また、毎節1試合、LIVEトラッキングというコンテンツで選手やボールの動き、走り方の種類と距離、ヒートマップをリアルタイムで見ることができます」  その裏には、最新の技術がある。 「弊社ではTRACABというシステムを使っていて、ある程度の幅と高さを持たせピッチを俯瞰できる位置に専用のカメラを2台設置し、試合を撮影します。初めにオペレーターがこの選手は何番とタグ付けをしますが、その後は半自動的にデータが取得できます」 ⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1101777
トラッキングデータ

2台のカメラでピッチ全体を撮影

 こうして集められたトラッキングデータは「チームの戦術に生かされるだけでなく、サッカー観戦の幅も広げる」と言うのはスポーツライターのいしかわごう氏だ。 「走行距離が長くても、攻撃の走りか、守備の走りかで、意味合いは変わります。また幅広く動いても、本来とは違うポジションに多く飛び出していた場合、選手の動きと戦術がマッチしていない可能性もある。単純に数値の高低を見るだけでなく、ヒートマップなど他のデータと照らし合わせて、その理由を考えるとより楽しめます」 ★データの生配信でファンの楽しみ方も多様化していく 取材・文/SPA!編集部  写真/データスタジアム株式会社 Jリーグオフィシャルホームページ ― トラッキングデータでスポーツがもっと楽しくなる! ―
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