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ウォリアーがホーガン下しWWE世界王者――フミ斎藤のプロレス講座別冊 WWEヒストリー第99回

 ビンスは、ホーガンよりも若くてカッコいいウォリアーをとことん溺愛した。ディンゴ・ウォリアーのリングネームでダラス・ワールドクラス地区をサーキットしていたウォリアーがWWEと契約したのは1987年6月だった。  翌1988年にはホンキートンク・マンを下しインターコンチネンタル王者となり、同年11月の“サバイバー・シリーズ”では主役クラスのポジションに抜てきされた。ビンスはキャリアの浅いウォリアーを徹底的に“隔離”し、シングルマッチではデビュー以来無敗という数字のマジックを演出した。  ホーガンも絶対に3カウントのフォール負けを許さないレスラーだったから、ホーガン対ウォリアーの最初で最後のシングルマッチの実現はいやがうえにも観客のイマジネーションを刺激した。  ホーガンとウォリアーがリングのまんなかで向かい合った。ホーガンのタイツはトレードマークの無地のイエローで、ウォリアーは顔のペインティングと同じ模様がお尻にプリントされたオレンジ色のタイツをはいていた。  ホーガンは、ウォリアーを22分39秒の“未体験ゾーン”にひきずり込んだ。試合はオーソドックスなカラー・アンド・エルボーのロックアップからはじまった。手四つの力くらべではウォリアーがホーガンをパワーで圧倒した。場外にエスケープして間をおいたさい、ホーガンが左ヒザを負傷した。
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ウォリアーがホーガンの巨体を頭上高く持ち上げ
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