ウォリアーがホーガン下しWWE世界王者――フミ斎藤のプロレス講座別冊 WWEヒストリー第99回
ウォリアーがホーガンの巨体を頭上高く持ち上げ、プレス・スラムでキャンバスにたたきつけた。ホーガンはウォリアーのフィニッシュ技、ランニング・スプラッシュをカウント2ではね返した。
ホーガンが3パンチ、ビッグブーツ、レッグドロップの必勝パターンで勝負に出た。しかし、レッグドロップはウォリアーにかわされ、ホーガンは尾てい骨をキャンバスに強打。ダウンしたホーガンの上にウォリアーが2度めのランニング・スプラッシュを浴びせて速攻の3カウントを奪った。
それがホーガンの“計算”であったかどうかはさだかではないが、試合が終了した瞬間、観客のほとんどは「あのレッグドロップが決まっていたら」という“IF”の疑問を感じた。ホーガンがウォリアーの必殺技をカウント2ではね返したという事実だけが残った。
敗者ホーガンはウォリアーにみずからチャンピオンベルトを手渡した。6万4287人の大観衆は感動的なフィナーレに惜しみない拍手を送った。試合に勝ったのはウォリアーだったが、主役はあくまでもホーガンだった。(つづく)
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文/斎藤文彦 イラスト/おはつ
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