更新日:2017年11月30日 15:37
スポーツ

“ホーガン不在”のウォリアー政権――フミ斎藤のプロレス講座別冊 WWEヒストリー第100回

 ホーガン対ウォリアーのリターンマッチ・シリーズはなぜかおこなわれず、新チャンピオンとなったばかりのウォリアーの“第1挑戦者”には“ラビッシング”リック・ルードが指名された。  4月オンエア分のテレビ番組では、ウォリアーとのタイトルマッチを控えたルードのトレーニング風景を収録したプローモション・ビデオがくり返しオンエアされた。ウォリアーとルードは、ウォリアーがインターコンチネンタル王者時代に約半年間、因縁ドラマを演じたライバルで、対戦相手としての“相性”はひじょうによかった。  ウォリアーのプロレスラーとしての長所と欠点を知り尽くしていたビンス・マクマホンは、ウォリアー対ルードの定番マッチを約3カ月間、全米ツアーのメインに固定することで“ウォリアー政権”第1章をスムーズに乗り切る戦略を考えた。じっさい、ウォリアー対ルードのタイトルマッチは観客動員力のあるカードだった。  WWE世界王者となったウォリアーはインターコンチネンタル王座を返上し、4月放映分の2本のテレビ番組では8選手出場の王座決定トーナメントが1ブロックずつおこなわれ、トーナメント決勝でティト・サンタナを下した“ミスター・パーフェクト”カート・ヘニングが同王座を獲得した。
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“日米レスリング・サミット”東京ドーム大会
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